ソニーは3月25日、コンパクトデジタルカメラ“サイバーショット”の新製品「DSC-HX1」を4月24日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は5万5000円前後。
デジタル一眼レフカメラ「α700」にも搭載されたCMOSセンサー、“Exmor”を搭載した初のコンパクトデジタルカメラ。サイズと画素数こそは1/2.4型/有効910万画素だが(α700は23.5×15.6ミリ/有効1224万画素)、チップのカラムごとにA/D変換を行いデジタル信号出力することで処理の高速化と低ノイズ化を図る「オンチップ・カラムAD変換」やAD変換の前後でノイズリダクション処理を行う「デュアルノイズリダクション」などの特徴は継承しており、画像処理エンジン「BIONZ」と組み合わせることで高画質を実現した。
原理的にCCDに比べてデータの読み出し速度が高速であるというCMOSの利点をいかした10コマ/秒・フル画素(9メガ)の超高速連写機能も備える。連写については「コンパクトデジタルカメラとしては初」(同社)となるメカシャッターで行うため、高速移動する被写体についても動体ゆがみのない、クリアな画像を得ることが可能となっている。
高速連写を活用したユニークな撮影機能も複数用意される。高感度かつ高速連写した6枚の画像を解析して重ね合わせることとでノイズの少ない夜景を撮影する機能や同じく連写した画像を重ね合わせることで手ブレ/被写体ブレを軽減する機能のほか、連写しながらカメラを動かすと最大224度のパノラマ画像を撮影できる「スイングパノラマ」などが用意されている。
「スイングパノラマ」では、シャッターを押すと10fpsでの高速連写が開始され、約3秒間かけてカメラを“振る”と、約5秒でパノラマ写真が撮影できる。最大角度は224度で、最小角度は150度。左右のみならず上下のパノラマという珍しい写真も撮影できる。MPEG-4 AVC/H,264でのフルHD(1080/30p)動画も撮影できる。
レンズは同社高級レンズ「Gレンズ」で、35ミリ換算28〜560ミリ(F2.8-5.2)。背面液晶は可動式で、サイズは3型(23万画素)。本体サイズは114.5(幅)×82.8(高さ)×91.8(奥行き)ミリ、約453グラム(本体のみ)。
別売のオプションとしてはソフトケース「LCS-HE」(5250円)や装着することで35ミリ換算952ミリという超望遠撮影が可能になるテレコンバージョンレンズ「VCL-DH1757」(2万4150円)などが用意される。
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