1つ例を挙げたい。例えば、WOWOWで放送される映画を自動録画でどんどん録画したいが、SD画質の映画や日本語吹き替え版が混じるのが気に入らないといったケース。登録ワードの1つに「HV」マークを加えておくとハイビジョン放送のみ録画するようになり、除外ワードに「吹替」を登録すれば日本語吹き替え版を録画対象から外すことができる。
設定画面を見ると、項目数が多くて煩雑な印象を受けるかもしれないが、そのぶん少し工夫するだけで効率がぐっとアップする。こうした奥深さがx-おまかせ・まる録の魅力だ。「スゴ録」時代から改良を加えてきただけあって、BDレコーダーの自動録画機能としては間違いなく現時点で最強といえる。
パナソニック機は、以前からドラマとアニメの新番組を自動的に録画する「新番組自動録画」機能を持っており、新番組の多い番組改編期には重宝する。ただし、設定できる番組ジャンルは「夜ドラマ」と「アニメ」だけで、それぞれBSと地上波を対象にオン・オフするだけと設定は少々大ざっぱだ。例えば深夜アニメのファン層は、昼間のキッズアニメも録画される点が気に入らないかもしれない。
そうした不満を解消してくれるのが、今回から機能を大幅にアップした「DIMORA」(ディモーラ)。DIMORAは、インターネットを介してPCや携帯電話から録画予約や機器操作が行える高機能なネットワークサービスで、2009年秋モデル(以降)では、新たに登録キーワードによる自動録画が可能になった。
インターネット接続環境さえあれば、手順は簡単。PCなどでDIMORAにアクセスし、機器登録を行ったあと、設定画面を開いてキーワードを登録する。最大10件まで登録可能で、それぞれ自動録画のオン・オフが設定できるほか、録画対象にする放送局の絞り込みも可能になっている。文字入力を含む設定作業がPCの画面とキーボードで行えるのは実にありがたい。
キーワードを登録すると、サーバ側で番組情報を検索し、ヒットする番組があればDIGAに予約情報が送られる仕組み(DIGAにもインターネット接続が必須)。また、ユーザーのPCにも毎日、あるいは毎週(選択可)確認用のメールが届くように設定することもできる。
このメールには、録画リストに追加された番組、あるいは登録ワードにヒットしたが自動録画をオフにしていて録画予約に至らなかった番組などがリストアップされている。未予約の番組については、番組名や放送日時とともに“すべて予約する”あるいは個別に“予約する”ためのURLが付記されていて、ワンクリックで予約登録ページに移動できる。つまり、自動録画をオフにした場合では、検索にかかった番組タイトルや放送日を確認した上で、ユーザーが明示的に予約録画を行える。
実際に1週間ほど利用してみたが、かなり使える印象を受けた。どんな番組がリストアップされたのか、毎日メールを開くのが楽しみになる。ユーザーになったら積極的に使いたい機能だろう。ただし、予約重複やネットワークの通信エラーなどの原因で録画されないこともあるため、パナソニックではあくまでも「録画支援ツール」と位置づけている。この点はユーザー側も承知しておきたい。
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