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192kHz/24bit対応、ソニーが9.1ch対応AVアンプ「TA-DA5800ES」など2機種を発表

» 2012年09月03日 18時01分 公開
[ITmedia]

 ソニーは9月3日、AVアンプの新製品として、9.1ch対応の「TA-DA5800ES」および7.1ch対応の「STR-DN2030」を発表した。TA-DA5800ESは11月10日発売で価格は27万3000円、STR-DN2030は10月25日発売で8万4000円となっている。

「TA-DA5800ES」(左)と「STR-DN2030」(右)

 TA-DA5800ESには、9ch化した新設計の「第4世代広帯域パワーアンプ」を搭載。従来の「広帯域パワーアンプ」に対し、さらに帯域特性と信号経路を見直したという。また、9本のスピーカーが設置できない環境でも9.1chサラウンドの音場を楽しめるよう、フロントハイスピーカーを仮想生成する「バーチャル・フロントハイ」およびサラウンドスピーカーを用いてサラウンドバックを含む4ch分の音を理想的な角度から再生する「スピーカーリロケーション with A.P.M.(オートマチック・フェーズ・マッチング)」を採用。さらにスクリーン使用時などにセンター/フロントL/Rを信号処理によって高い位置(スクリーン中央)から聞こえるようにする「ムービーハイト」を新たに搭載した。

WAVとFLACの192kHz/24bit再生をサポート

 大型のヒートシンクを搭載し、ファンに頼らずに温度上昇を抑える「高音質ハブ型高速ネットワークエンジン」を搭載。新たにDLNAのネットワークオーディオ再生において、WAVとFLACの192kHz/24bitハイレゾ&5.1chマルチチャンネル再生に対応した。同社によると、AVアンプとしては業界初。また使わないLANポートをオフにしてノイズを排除する「LANポートアクチベーション」機能で音質を向上させている。

TA-DA5800ESに採用された「高音質ハブ型高速ネットワークエンジン」。4ポートのスイッチングハブを備え、NASとアンプの直結など音質に配慮したネットワーク接続を可能にする(左)。高級SACDプレーヤーに搭載されているパラレルD/Aコンバーターを搭載(右)

 USB DAC機能もアップデート。新たにアシンクロナスモードに対応したほか、ネットワーク再生と同様にサンプリング周波数192kHz/24bitをサポート。PCとUSBケーブルで直接接続してハイレゾ音源を楽しめる。またUSB端子はUSBメモリ内の音源再生やウォークマン、iPhone/iPodのダイレクト接続も可能になっている。さらに、別売の映像&USBケーブルで接続すれば、音楽だけでなく映像や静止画も再生可能だ。

 HDMI入力は9系統。シリコンイメージの「InstaPrevue」に対応し、最大4入力までHDMI入力の映像を子画面表示できる。さらに4K映像のパススルーや4Kアップスケーラーも備えた。HDMI出力は2+1(Zone out)。

 このほか、YouTubeや「ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール」などの動画配信を含むSEN(Sony Entertainment Network)に対応。スマホ用アプリ「ES Remote」によるリモート操作など、ネットワーク機能も充実している。

 そのほかの主な仕様は下表の通り。

製品名 TA-DA5800ES STR-DN2030
パワーアンプ 160ワット×9 150ワット×7
適合スピーカー 4オーム以上 6オーム以上
USB DAC ○(192kHz/24bit) ×
DLNAクライアント ○(192kHz/24bit、5ch再生対応)
ネットワークサービス ○(デジタル・コンサートホール、SEN、Youtube)
HDMI入力/出力 9系統/2+1(Zone out) 8系統/2+1(Zone out)
マルチチャンネル入力/出力 ○/○ ×
外形寸法(幅×高さ×奥行き) 約430x187.5x420ミリ 約430×162×383ミリ
重量 約18.5キログラム 約12.2キログラム
価格 27万3000円 8万4000円
発売日 11月10日 10月25日

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