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4Kテレビにスマートホーム、エレクトロニクス業界の明日を占う「CEATEC JAPAN 2012」が明日開幕CEATEC JAPAN 2012

» 2012年10月01日 14時19分 公開
[ITmedia]

 CEATEC JAPAN実施協議会は、明日10月2日に開幕するエレクトロニクス総合展示会「CEATEC JAPAN 2012」の開催概要を発表した。13回目となる今年のCEATECは、千葉・幕張メッセの1〜8ホールと国際会議場を使用、海外の161社/団体を含む624社が出展する。展示小間数は2288小間となり、出展者/小間数ともに昨年を超える規模。期間中20万人の来場を目標としている。

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会の下村節宏会長(右)

 今年のテーマは「Smart Innovation〜豊かな暮らしと社会の創造」。昨年までのデジタル家電メインの展示会から、社会システム全般にわたる「スマート化」へと軸足を移した。中でもIT・エレクトロニクスの技術革新が進むモビリティ、エネルギー、医療/ヘルスケアという3分野にスポットを当て、EVの走行デモや試乗会を含む「Smart Mobility Innovation 2012」や、医療・ヘルスケア分野の「デジタルヘルスケアPLAZA/デジタルヘルスシアター」などの特別展示を通じて“日本発のスマートイノベーション”を世界に向けて発信する という。

CEATEC AWARDには総務大臣賞、経済産業大臣賞が新設された(左)。「Smart Mobility Innovation 2012」の概要(右)

 一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会の下村節宏会長は、「東日本大震災以降、業界は徐々に持ち直しているものの、いまだ電力不足など多くの課題を抱えている。課題を解決する重要な鍵はIT・エレクトロニクス。自動車、エネルギー、医療ヘルスケア、そして農業などと結びつき、新しい市場を作り出すことが期待される」とあいさつした。

「キーテクノロジステージ」「ライフ&ソサエティ ステージ」の見所

4K/8Kにスマート化、次世代のテレビが続々

 デジタル家電から“スマート”に軸足を移したことで、展示会場の構成も変更された。大手家電メーカーが軒を連ねていた1ホールは「Smart Mobility Innovation 2012」会場となり、初参加のトヨタ自動車(ブース番号1A28)が大きなブースと試乗コースを設ける。トヨタブースでは、27日に発表したコンセプトカー「Smart INSECT」やトヨタホームのHEMS対応スマートホームなどが披露される予定だ。

トヨタの超小型EV「Smart INSECT」(コンセプトカー)。出典:トヨタ自動車

 一方、昨年まで「デジタルネットワークステージ」だったデジタル家電分野の展示エリアは「ライフ&ソサエティ ステージ」と名称を変更し、ホール4〜6に場所を移す。テレビ関係では、ソニーが27日に発表した初の84V型4Kテレビ「KD-84X9000」を展示するほか、東芝もクラウド連携によって利便性の向上した“全録”テレビ「Z7シリーズ」や来春の発売を予定している第2世代4Kテレビを出展する予定。シャープも「ICC LED-TV」のシアターデモを行う。

ソニーと東芝が9月27日に発表した4Kテレビ。CEATEC会場でじっくりと見ることができる

 またパナソニックは、スーパーハイビジョン(SHV)対応の8Kディスプレイや20型4K液晶パネル、三菱電機は赤色レーザー光源をLEDバックライトと組み合わせた「REAL LASERVUE」(リアルレーザービュー)「MDR3シリーズ」などを展示する。さらに基調講演には、三菱電機の下村節宏会長やソニーの中鉢良治副会長が登壇する予定だ。

キーノートスピーチ(左)。6日の無料公開日にはキッズ向けイベントも多数(右)

 CEATEC JAPAN 2012の開催期間は10月2日(火)から10月6日(土)。2日は関係者や報道関係者向けの特別招待日で、3日〜5日が一般公開日となっている。入場は登録制で、当日登録の入場料は一般が1000円、学生は500円(Web事前登録、招待券当日登録は無料)。なお、最終日の10月6日(土)は無料公開日とし、小学生や親子連れを対象とした「ジュニア&キッズ電子工作教室」や高校生による「全日本ロボット相撲大会」など、親子連れでも楽しめるイベントを多数用意している。

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