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ノックするとドアが開く次世代食洗機――ミーレ「G6000シリーズ」誕生(2/2 ページ)

» 2014年08月28日 20時41分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 洗浄が終了すると、ドアを自動的に半開きにして乾燥させる「オートオープン乾燥」も備えた。国内メーカーの食洗機には庫内温度を上げて食器を乾燥させる機能を持つ製品が多いが、ヒーターは電力消費が激しいためミーレでは採用していない。

 また使用する水量も可能な限り抑え、12人分の食器を一度に洗える65センチタイプでも、フルオートの「センサーウォッシュ」洗浄モードなら6.5〜9.9リットルの水で洗い上げる。同時に専用の洗剤や、水滴の跡が食器に残りにくくする「リンスエイド」を洗剤メーカーと共同開発し、純正品として提供する。「環境負荷を下げるために低い温度で洗浄するが、そのぶん洗剤には低い温度で活性化する酵素を配合した」(同社)。

専用の洗剤とリンスエイド(左)。バスケットには多くのピンが付いているが、指で押し曲げていい。さまざまな食器に合わせられる(右)

 庫内は3段構成の余裕のあるサイズ。水を噴出するスプレーアームは3本で、庫内の場所によって水圧を変えることも可能だ。例えば下のバスケットに入っている鍋などは高い水圧で洗い、中段のグラスなどは低い水圧で繊細に洗浄する。プログラム数はハイエンドモデルで13種類。しつこい油汚れを想定した「パスタ/パエリア」モード、泡立ちのいいジョッキに仕上げる「ビールジョッキ湯」など、欧州らしいネーミングの洗浄モードが用意されている。

扉に操作パネルがあるタイプは、タッチセンサー式。ディスプレイは5行のテキスト表示が可能だ。「パスタ/パエリア」や「ビールジョッキ湯」など、欧州らしい洗浄モードもある。「インフォメーションボタン」で各動作モードの説明や手順を呼び出せるため、説明書を引っ張り出す必要がない

 エコロジーという点で見逃せない機能が、「エコスタート付フレキシタイマー」だ。夜間電気料金の安いプランなどを契約している場合、あらかじめ当該時間と洗浄を終了させたい時間を登録しておけば、電気料金の最も安い時間帯を選んで運転する仕組みだ。

 「エコフィードバック」機能も新しい。これは洗浄前に使用する水と電気の目安を教えてくれるというもの。さらに洗浄が終了すると実際に使用した水と電気を実数として表示してくれる。「ミーレ史上、最もエコロジーな食器洗い機。エネルギー消費量は、最高評価のクラスA+++だ」(同社)。

洗浄前には目安を、洗浄後には実際に使用した水量と電力を表示してくれる

 G600シリーズは、10月に発売する予定。価格は、45センチ幅のエントリーモデル「G 4700 SCU」(ホワイト)で29万8000円から。ノックすると扉が開く65センチ幅のハイエンドモデル「G 6980 SCVi K2O」は65万円(いずれも税別)。なお、購入者にル・クルーゼの22センチ鍋とオリジナルの“鍋つかみ”をプレゼントするキャンペーンも実施する。

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