ユニファは8月5日、園児見守りロボット「MEEBO」(みーぼ)を発表した。かわいらしい見た目のヒト型ロボットで、専用のスマホアプリ(Androidのみ)を使って園児の体温を検知したり、写真を撮ったり、園児と一緒に踊ったりできる。
同社はこれまで園児の写真を保護者がWeb上で確認できるネット写真サービス「るくみー」を提供していたが、保育士がスマホ/タブレットアプリを使って撮影する手間がかかっていた。MEEBOが写真撮影を担うことで、保育士の手間が省ける。園児の遊び相手になってくれるのはもちろんだが、保育士にとっての救世主にもなりうるだろう。
同社代表取締役 土岐泰之氏は「見守られ、愛情を持って育てられたと園児たちに感じてほしい。写真があれば、家族のコミュニケーションのきっかけにもなる」と話す。
利用料金は月額9800円で、るくみーで販売した写真の売上の一部を園に還元する仕組みだ。初回ロット分限定で、9月末まで3カ月間の無料レンタルも実施している。
MEEBOの主な機能は、「守る」「記録する」「遊ぶ」の3つだ。
人の顔を自動で見つけて写真を撮る。その際、「もっと笑って!」などしゃべりかけながら撮影できる。ミーボの撮影風景をスマホから確認できるため、保育士を含む集合写真も撮れる。
写真はWi-Fiで自動転送され、ユニファのネット写真販売サービス「るくみー」で閲覧・購入できる。動画撮影や保護者に1日の様子を報告する機能も搭載する予定。
スマホに装着する専用機器とアプリを使って園児の体温を検知する。2016年をめどにMEEBO内に赤外線カメラを搭載し、遠隔で体温検知できるようにするという。地震速報アラート機能も備える。
今後は献立情報からアレルギー除去食をチェックし、スマホ上で園児別のアレルギー情報を確認できるようにする予定だ。
胴体、両腕、首を動かして踊ったり、ネット経由で音楽再生したりできる。今後はクイズを出したり、絵本の読み聞かせをしたりできるようにする。
ヴィストンのコミュニケーションロボット「Sota」がベースになっており、可動部に指を挟んでケガをしたり、小さな部品を誤飲したりする心配がなく、安全面も配慮しているという。ヴィストン代表取締役の大和信夫氏は「自分の体よりも小さいヒト型ロボットなのがポイントで、人間が愛着をわかせやすいデザインになっている。自動撮影や検温などは人間よりロボットの方が効率的で正確。人間には話せない相談もロボットならできる。ヒト型ロボットだからこそできることがあるんです」とアピールする。
本体サイズは140(幅)×160(奥行き)×280(高さ)ミリ。CPUにRaspberry Pi2を採用し、カメラ、モノラルマイク、スピーカー、4つのLED、電源ボタン、2つのボリュームボタンを搭載する。通信はWi-FiとBluetoothに対応。電源は4アンペア/12ボルトのACアダプターで供給する。
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