ティアックは、米ラスベガスで開催中の「2016 International CES」にアナログターンテーブルの上位モデル「TN-570」を出展している。オールインワンのハイレゾ対応コンポ「HR-X101」にも注目だ。
ティアックのアナログターンテーブルといえば、PCに接続してUSB経由でアナログレコードのデジタル化も楽しめる「TN-350」が好評だ。今回北米モデルとして発表されたベルトドライブ式のアナログターンテーブルは、本機の上位に位置付けられる「TN-570」と「TN-550」の2機種。いずれもUSB経由のデジタル取り込み機能は継続して搭載されており、上位モデルの「TN-570」は光デジタル出力から最大192kHz/24bitの信号出力に対応。両モデルともに最大48kHz/16bitのUSBデジタル出力に対応しているので、PCに接続して、フリーの録音ソフト「Audacity」などを使ってアナログ音声のデジタル取り込みを楽しむこともできる。
ベースの素材は大理石とMDF。ターンテーブルは制震性と安定感の高いアクリル素材とした。DCサーボモーターを内蔵し、安定した回転を実現。33 1/3回転と45回転に対応する。S字トーンアームは、内部配線の芯線材料にPC-Triple C導体を採用。オヤイデと共同開発したカーボン製ヘッドシェル仕様のカートリッジが付属する。MM型カートリッジ対応のフォノイコライザーアンプも搭載した。
北米ではともに2月の発売を予定しており、価格は「TN-570」が1099ドル、「TN-550」が899ドルを見込む。ティアックのスタッフによれば、日本国内での発売も予定されているそうだ。
アナログターンテーブル関連のアクセサリーとして紹介されていた製品が、ターンテーブルシートの「和紙」シリーズだ。プレーヤーのターンテーブルに配置して、その上にアナログレコードを置くことで帯電防止やレコード盤を清潔に保つ効果が得られる。
和紙の持つ耐久性を活かして、ターンテーブルとレコードの振動を抑制するアクセサリーに応用したユニークな製品。本体はストーンペーパーを芯紙とし、平面性としっかりした自重を持たせたことによる安定感を確保した。さらに上下に3層の異なる紙を積層させて、制振効果とともに帯電防止と、レコードへのホコリなどの付着を避ける効果もある。北米ではTN-570/550と同時期に発売される予定。ティアックでは今後もレコードスタビライザーなど、アナログ関連アクセサリーをさらに充実させていく計画もあるという。
このほかにも注目したい製品が、オールインワンコンポーネント“Reference 101”シリーズの「HR-X101」だ。同社の「Reference 301」「Reference 501」の系統に連なるエントリーモデルのスモールコンポーネントで、センターユニットにはCDプレーヤーのほかアンプに、最大192kHz/24bit対応のUSB-DAC、FM/AMラジオが内蔵されている。このセンターユニットにサイズやデザインをマッチさせた2wayのブックシェルフスピーカーも同時に発売する。
価格はセンターユニットが499ドル、スピーカーがペアで199ドルになる見込み。それぞれをセットで、あるいは個別で発売する計画がある。ブースで実機のサウンドを聴く機会を得たが、生楽器の暖かみを伸び伸びと力強くリアルに再現していた。
ティアックのスタッフによれば本機も日本での発売が予定されているという。筐体のカラーは北米で展示されていたブラックのほか、国内ではシルバーのラインアップも用意されるようだ。北米では1月下旬の発売を予定しているが、日本国内での正式発表にも注目したい。
このほかにもデスクトップ用にも最適なコンパクトなアクティブスピーカー「VL-S5」も展示。こちらも99ドルと非常にリーズナブルで、PCサイドに手軽におけるサイズ感が魅力的だ。本機の日本国内での発売も期待できそうだ。
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