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プロ御用達、マキタの紙パック式スティック掃除機を家で使ってみる橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2017年01月29日 06時00分 公開
[橘十徳ITmedia]
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これがウワサのバッテリーと充電器

 専用充電器「DC10SA」はかなり大きくかさばるが、充電状態をライトで知らせる機能を搭載するとともに、バッテリーの性能を十分に発揮させるため、バッテリーを冷却するためのファンも内蔵している。充電は、バッテリーを本体から外してセットするだけで自動的に充電と冷却を行うため、ユーザーが複雑な操作を行う必要はない。

充電器は冷却機能付き

 充電池の取り外しは少し固く、慣れないうちは取り外しの際に勢い余ってバッテリーを床に落としてしまうことも。また、バッテリー冷却ファンの動作音はけっこう大きく、リビングなどではかなり耳障りなので、置き場所は考える必要があるだろう。とはいえ、バッテリーを毎回冷却する機能なんて、他社にはまず見られないユニークな機能で、さすがプロ御用達の製品といえる。充電時の過度の発熱を防ぐことができるため、バッテリーの寿命を延ばす効果が期待できるだろう。

吸引力は3段階で切り替え可能

 本体に搭載されているスイッチは、モード切替ボタンと「切」ボタンの2つだけ。クリーナーを動作させるときはモード切替ボタンを押す。モードは「標準」「強」「パワフル」の3段階で、最も強い「パワフル」を選ぶと、絨毯などでもかなり強い吸引力でごみを取れる。

操作ボタンもシンプル

 手に持った感じでは、バッテリーが取り付けられた手元部分にそれなりの重さを感じるが、使いにくさを感じるほどではなく、エアコンのフィルターを掃除するときなどに上向きにするのも軽快に行える。

バッテリーは手元部分。横からスライドさせて取り付ける

 連続動作時間は、「標準」では約25分、「強」では約12分、「パワフル」では約10分。強モードとパワフルモードでは動作時間はかなり少なくなるが、これが気になる場合はバッテリーを大容量の「BL1040B」にするという手もある。

 ちなみに動作中はLEDライトが点灯するため、机の下などの暗い場所でも埃が溜まっているのを見分けやすい。また、使用中にバッテリーの容量が少なくなると、LEDライトが点滅して知らせてくれる機能も搭載している。さらに容量が減ったときはモーターは自動停止し、LEDライトが約10秒点灯する。

紙パック式はメンテナンスがとても簡単

 使用してみた感想としては、やはり紙パック式はメンテナンスが大変簡単だということ。サイクロン式と違い、紙パックを交換するだけでごみを捨てられるので本当に楽だ。そのほかのメンテナンスといえば、奥のスポンジフィルターが汚れたら洗うことくらいで、とてもお手軽である。

実際に掃除中。パワフルモードを使うと吸引力はかなり高くなる印象だった

 反面、紙パックのコストがかかるのが難点ではある。紙パックの値段は10枚入りが実売で税込527円(『ヨドバシドットコム』の販売価格)で、実質1枚50円台だが、毎回交換するわけではなく、ある程度ごみが溜まってから交換となる。1枚の紙パックで何日くらい保つかは個人差があると思うが、筆者の場合は、家の床を2〜3日おきに一通り掃除するという使い方で、1枚のパックで5〜6回くらいは使える印象だった。

 紙パックの使い始めと交換直前の吸引力を比較すると、どうしても交換直前の頃のほうが吸い込みの弱さを感じるが、ある程度、紙パックが目詰まりした状態で絨毯などを掃除しても、パワフルモードなどに切り替えればそれなりに吸い込むので、あまりストレスは感じない。

 気になる点としては、前述した、充電時のファンの音がうるさいという点くらいで、あとはとくに気になる欠点は見当たらない。吸引力もコードレスとしては十分に納得できるレベルだし、重すぎず使い勝手もいい。マキタの掃除機のファンはもちろん、「掃除機は紙パック派」という人にもオススメできる掃除機だ。

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