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地上波のドラマを「おとりおき」してくれる“全自動DIGA”登場

» 2017年04月25日 16時10分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 パナソニックは4月25日、全録機能の「チャンネル録画」に対応した“全自動DIGA”「DMR-UBX7030」など3機種を発表した。新たにUltra HD Blu-ray再生(一部機種)やCDリッピングに対応したほか、地上波のドラマを“おとりおき”してくれる機能を加えた。

「DMR-UBX7030」
型番 DMR-UBX7030 DMR-UBX4030 DMR-BRX2030
チューナー数 11(BS/CS×6) 7(BS/CS×6) 7(BS/CS×6)
自動録画 最大10チャンネル×28日間 最大6チャンネル×28日間 最大6チャンネル×16日間
うちBS/CSのチャンネル録画 最大5チャンネル
チャンネル録画時の録画モード DR〜15倍 2倍〜15倍
Ultra HD Blu-ray再生 なし
実売想定価格 23万円前後 16万円前後 16万円前後

 全録とは、設定した複数のチャンネルを自動的に録画し続けるレコーダー。録画予約の必要はなく、「DMR-UBX7030」なら最大10チャンネルを28日間もまるごと録画する(録画モードは15倍)。

 ただ、HDDに溜め込んだ番組は古いものから自動消去されていくため、「いざ見ようとしたらなかった」というケースも考えられる。とくにシリーズ物のドラマについては「放送開始してしばらく経過してから話題になる場合もあり、もっと保存しておきたいという声が寄せられていた」(同社)

基本デザインは各モデル共通だ

 新機能の「ドラマおとりおき」は、ゴールデンタイムに地上波で放送されるドラマに関しては約90日間保存するものだ。具体的には、チャンネル録画した番組のうち、19時から22時59分までに放送が開始される地上デジタル放送のドラマが対象となる。「新着番組」画面の専用メニューを開くと、ドラマの過去放送回が最大12話(3カ月ぶん)ずらりと並ぶため、番組の選択や再生も容易になる。なお、下位モデルの「DMR-BRX2030」については「ドラマおとりおき」の初期設定が30日間となっているが、メニューから90日間に変更することも可能だ(チャンネル録画あるいは通常録画の容量が減る)。

 ただし、保存期間が延びたとはいえ、そのままでは90日後には消えてしまう。保存しておきたい場合のため、リモコンのカラーボタン「緑」を押すとシリーズごと自動消去されない「通常録画」に変更される仕組みも備えた。そのドラマを「長期にわたって保存しておきたい」、あるいは「放送終了後に一気見したい」といった人には便利な機能だ。

 また新製品はスマートフォンからのリモートアクセスや番組持ち出しにも対応。ドラマを視聴する時間がない人もアプリ「Panasonic Media Access」を使って通勤・通学時間や休み時間に視聴することができる。なお、持ち出し時には「ドラマおとりおき」対象番組をシリーズごとまとめてスマホにダウンロード可能だ。

「Panasonic Media Access」の画面。ドラマがフォルダごとに分けられている

 このほか、DIGAシリーズでは2016年モデルから採用しているUltra HD Blu-ray再生機能(DMR-BRX2030を除く)やCDリッピング機能を全自動DIGAもサポートした。内蔵HDDにCDのデータを保存しておき、好きなときに楽しめるのが特徴。再生時には独自の「ハイレゾ・リマスター」により176.4kHz/24bit(CDの場合、最大192kHz/24bitまで対応)にアップコンバートされる。

CDリッピングでDIGAの内蔵HDDに音楽を保存し、好きなときに楽しめる
背面端子はUHD BD再生対応に伴い、HDMI出力が2つに増えた。映像と音声の分離出力が可能だ(DMR-BRX2030を除く)。一方でアナログ入力端子やiLinkは省略されている

 全自動DIGAの新製品は、5月19日に発売予定。価格はすべてオープンプライスとなっているが、店頭では7TBのHDDを内蔵した「DMR-UBX7030」が23万円前後、4TBの「DMR-UBX4030」は16万円前後、2TBの「DMR-BRX2030」は16万円前後になる見込みだ(すべて税別)。

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