パナソニックは9月29日、Blu-ray Discレコーダー「ディーガ」に接続するハイレゾ対応のコンパクトスピーカー「ディーガスピーカー」(DY-SP1)を発表した。サウンドバーとしても活用できるユニークな製品だ。
同社が11月に発売する新しいディーガシリーズは、従来のハイレゾ音源自動ダウンロード&配信機能に加え、手持ちのCDをリッピングできるようになった。取り込み時のフォーマットはFLACで、グレースノートからジャケット写真やタイトル情報を取得して自動的に付加する。読み込み速度は、「後日のファームウェアアップデートで最大10倍速になる予定」(同社)だ。
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CDリッピング中は録画できないという制約はあるものの、手持ちのCDをデジタル化して蓄積することで、レコーダーを宅内のミュージックサーバとして活用する。PCやNASを使ったネットワークオーディオ環境よりもハードルを低くして音にこだわるユーザー層を取り込みたい考えだ。
ディーガスピーカーは、ネットワークプレーヤーではなく、HDMIケーブルでディーガに直結するアクティブスピーカーだ。HDMI端子は入力と出力が1系統ずつのため、HDMI出力が1系統しかないディーガと組み合わせた場合もテレビへのパススルーが可能。セレクター機能は持たないが、サウンドバーとして常用しつつ、リビングルームで音楽も楽しめる。もちろん4Kコンテンツの著作権保護技術「HDCP 2.2」もサポートしている。
430(幅)×50(高さ)×130(奥行き)のコンパクトな筐体(きょうたい)にネオジウムマグネットを使用したフルレンジスピーカーと80mm径のサブウーファーを搭載した2.1ch構成。さらに5万Hzの超高域まで再生できるスーパーツイーターでハイレゾ音源再生に対応し、パッシブラジエーターで重低音再生を強化した。内蔵アンプの出力は合計40W。
さらにBluetooth 2.1(コーデックはSBCのみ)や3.5mmステレオミニのアナログ音声入力も備え、スマートフォンなどの音楽も楽しめるようにした。
またディーガが持つ「ハイレゾ・リマスター」を活用し、CD音源やテレビ放送の音声も192kHz/24bitのアップコンバートとビット拡張を行える。「ディーガに溜め込んだ音源のみならず、テレビ放送やBDタイトルもハイレゾに迫る音質で楽しめる」(同社)。また番組情報をもとに「ニュース」や「シネマ」といったサウンドモードに自動的に切り替える「番組ぴったりサウンド」機能など、ディーガとの連携を前提とした機能を多く備えた。
パナソニックでは、「20〜30代にはハイレゾ音源を手軽に楽しみたいというニーズがあり、40〜50代はCDをたくさん持っている。しかし、対応機器の設置スペース確保や配線が面倒といったハードルがあり、導入に踏み切れない人も多い」と指摘。CDリッピングに対応した新しいディーガと、コンパクトなディーガスピーカーにより、「各世代の不満を解消したい」と話している。
ディーガスピーカーの実売想定価格は、3万円前後(オープンプライス)。ディーガの新シリーズに合わせ、11月18日に発売する予定だ。
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