「It's okay.」は“大丈夫”じゃない――上から目線にご注意:ネイティブに伝わるビジネス英語(2/2 ページ)
第4回は、お礼と謝罪の際に使えるフレーズを紹介します。
お礼や謝罪時に伝わる表現
ここからは、いくつか例文を紹介します。
礼を言う
- You've been very helpful.(助かったよ。)
残業を手伝ってくれた同僚に掛ける言葉です。helpfulは「助けになる」「一助となる」の意味。類似表現に、You've been a great help.やThank you for your help.などがあります。
- You've done a lot for me.(本当にお世話になりました。)
You've done so much for me.のように言うこともあります。
礼に答える
- I'm glad I could help.(お役に立てて何よりです。)
I'm glad〜で、「〜をうれしく思います」「〜で何よりです」といった意味になります。
- Don't mention it.(礼にはおよびません。)
「いいえ、いいんですよ」「礼にはおよびません」「どういたしまして」といったニュアンス。礼を言われたり、謝罪されたときの受け答えとしてよく使われる表現です。
お詫びをする
- It's my responsibility.(私の責任です。)
responsibilityは「責任」「責務」という意味です。
- I'll take the blame.(私が責任を取ります。)
take the blame for〜は、「〜に対する責任を取る」「責めを負う」の意味です。
謝罪に答える、勇気付ける
- It's no big deal.(たいしたことないよ。)
big dealは「たいしたこと」「大変なこと」といった意味。「たいしたことないよ」「気にするなよ」のニュアンスです。
- Forget it.(気にするな。)
「忘れろよ」が直訳です。「気にするなよ」「別にいいよ」といったニュアンスになります。部下や同僚がミスしたことをいつまでも気にしていた場合に励ましの言葉として使いましょう。
理解を示す
- You hit the nail on the head.(まさにその通り。)
「釘の頭を打った」が直訳です。釘の小さな頭に正確にカナヅチを打つことの難しさから、「意見が的を射ている」「核心をついている」といった意味で使われるようになりました。類似表現に、Right.やRight on.(その通り)などがあります。
- You have a point.(一理あるな。)
このpointは「要点」という意味で、have a pointとすると「一理ある」「言えてる」といった意味になります。
相手の言葉に、関心を示すことは相手への心配りです。心を込めた相づちは会話をスムーズに進める潤滑油のようなもの。日本人はやや相づちが多いので回数を控えめに、Yeah. Ah-huh. I see. Right.を適度に織り交ぜてみましょう。
次回は、食事の誘いなど、人と交流をする際に使うフレーズを紹介します。
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