英語で顧客にアピール、どう言えばいいの?:ネイティブに伝わるビジネス英語(2/2 ページ)
今回はちょっとした場面で出くわした顧客に自分をアピールできるフレーズを紹介します。
営業マンが取引先に販売戦略を提案
- I heard you’re thinking about a store in Tokyo, so...
東京出店の件、確定しましたか?
- What about tying it into our store?
弊社の店とタイアップしませんか?
- Our planner has the details.
詳細は当社のプランナーが説明いたします。
セイン先生からのアドバイス
(1)日本語に近いのがHave you decided on opening a store in Tokyo? ですが、このような質問の仕方は相手にきちんとした説明を求めているように聞こえ、相手の説明が長くなる可能性があります。I heard you’re thinking.「〜と考えているとうかがっています」であれば、話題の提供というニュアンスで効果的な響きがあります。
(2)Our planner can give you the details.のように、特に「詳細を説明する」表現を入れる必要はありません。それよりもOur planner has the details.のほうが、相手の反応を引き出せます。興味があれば、Why don't you come by and tell us about it?「ちょっと立ち寄って説明していただけますか?」のように言ってくる可能性がずっと高くなります。
リーダーが取引先に進行を提案
- Roger, I've been thinking about the ABC project.
スミス部長、ABCプロジェクトの件ですが。
- We could save time by moving ahead with Phase 3.
時間を短縮するためにフェーズ3を先に進めてはどうでしょうか?
- Could we talk about it this afternoon?
本日の午後以降でお時間いただけませんか。
セイン先生からのアドバイス
(1)たとえ上司であっても、ファーストネームで呼び合うのがネイティブの流儀です。スミス部長のファーストネームがロジャーであれば、ロジャーで。社長であってもファーストネームで呼ぶのが普通です。
(2)「〜の件ですが」はAbout ……よりもI've been thinking about 〜.「〜のことをいろいろ考えてみたのですが」
(3)We could save time/money by.「〜することで時間/経費を節約できます」のような表現があると、フェーズ3を先行させることの利点が明確になります。
次回は顧客に依頼したり、自分の希望などを伝えたりする場面で使える文例を紹介していきます。
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