素直な写りのAFカメラ「F505iGPS」:ケータイカメラ画質研究ラボ(2/2 ページ)

» 2004年01月07日 15時05分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 面白いところでは最高解像度のSXGAモードでも2倍のデジタルズームが効くという点。

 左は通常撮影、右はデジタルズーム

 池にいる白鳥を反対側からデジタルズームで撮影。無理に拡大しているのでディテールの描写はかなり潰れているしエッジも変だが、こういうカットが撮れるのはそれなりに面白い。

 最後にマクロ撮影を。

 花をマクロで撮影

 こういう微妙な距離の撮影だとAF機能搭載の良さが出る。ディテールまできれいにピントが合って色鮮やかに撮れている。

 なお、撮っていてひとつだけ気になる点があった。常に上下1行分が撮影情報の表示にとられているので、上下が切れて見えない状態で撮らなければならない。つまり構図がきちんと確認できないのである。全画面表示機能は特にないので、気をつけてほしい。

 画面部分を拡大(左)。この通り撮影時は上下がトリミングされるため構図がよく分からないのが残念。この画面はSXGAモードでマクロモード、画質はFINE、撮影補助用ライトはオンであることを示している。右は操作ガイド画面(右)

室内編:ホワイトバランスの不安定さが気になる

 室内での作例を見ていこう。まずは蛍光灯下だ。

 F505iGPSで撮影。蛍光灯下

 実はどちらも同じように撮った写真。ホワイトバランスはオートだけなのでなんともしようがないのである。違うのはAFをオンにしたかパンフォーカスで撮ったかしかない。でも色がこれだけ違う。片方は照明が蛍光灯だとカメラ側が判断してきれいに補正されているが、もう片方は、多分ちょっとした構図の違いでカメラのオートホワイトバランス機能が蛍光灯だと判断できなかったため、蛍光灯補正(蛍光灯は独特の色を持っているのでその補正が必要になる)がかかってないのだろう。実は「F505i」(7月22日の記事参照)でも同様の現象がみられた。

 白熱灯下でも同様の現象が起きた。これはどちらもしっかりAFを使って撮っている。

 AFをオンにしてF505iGPSで撮影。白熱灯下

 どういうわけか、片方は白熱灯の補正がなされ、もう片方はなされなかった。色はバランスよく出ていて暗部の処理も悪くないだけに残念な結果。強く補正しようがしまいがどちらでも統一されていればいいのだが、ちょっとした構図の違いでブレてしまうのは使うほうとしても少々困る。

 ついでにAFを使った作例を。どちらもマクロモードにして、一方はピントを背景の人形に合わせて撮影し、もう一方は手前の飛行機を中央に置いてそれにAFロックしてから構図を変えて撮った。

 AFでマクロモードにして撮影

 ピントを合わせたときの構図に違いがあるためか、またもやホワイトバランスがずれたが、AF機能があると特にマクロ撮影時にはこういう技が使えて面白い。

 いつものマクロ写真も掲載しておこう。

 マクロで撮影

 次はろうそく灯下での写真だ。

 左から通常モード、スローシャッターモード、標準+ライトで撮影

 シャッター設定の中にシャッタースピードを遅くする設定がある。すると、標準では1/10秒までだったシャッタースピードがさらに遅くなる。このケースでは0.4秒である。当然手ぶれしやすくなるが、通常モードで撮ったものに比べてノイズもなく滑らかなのが分かる。これはなかなかきれいだ。

 おまけは暗いところでライトを使ってマクロモードで撮ったネコの顔だ。

 暗い場所でライトをオンにしてマクロモードで撮影

シンプルで使いやすい撮影機能はいいが

 F505iSは、とても素直な発色で、ありがちな暗部の不自然な落ち込みもなく、悪くない写りをしてくれる。さらにAF機能が付いて近距離の撮影にも強くなった。それはとてもよく、メガピクセル機としてはお薦めできる画質だ。

 写真の記録時間も普通。自動保存をオンにしている場合はシャッターを切ってから保存が完了するまで(miniSDに最高画質で保存した場合)約8秒。手動保存にして保存だけの時間を計ると約5秒。早くはないが十分実用的な時間だ。

 ただ苦言が3つ。ひとつはAF撮影に使えるボタンが側面のみであること。でも写真は縦位置で記録される。まあそれで問題があるかといえば、あまりないんだけれども。

 2番目は撮影時にディスプレイの上下がトリミングされるため構図がよく分からないこと。これはカメラとしては少々痛い。自動保存をオフにしている場合には、保存前に確認ボタンを押せば構図の確認ができるが、けっこう両端が切れているのが分かるはず。

 3番目は室内でのオートホワイトバランスが今ひとつ不安定なこと。F505iより不安定になった気がするのは気のせいだろうか。

 全体のバランスはすごくいいのだが、そのあたりが少々残念な部分だ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月09日 更新
  1. 資産3000万円以上が対象 MUFG「エムット」最上位サービスと“年会費無料”アメックス・プラチナの魅力とは (2026年10月08日)
  2. 楽天モバイルの「ローミング継続」条件は本当に「エリア外」だけ? 2社のマップから見えた“食い違い” (2026年10月08日)
  3. 新コード決済「teppay」はどこで使える?  エキナカ施設からコンビニ、ファミレス、ECまで一挙案内 (2026年10月07日)
  4. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  5. フリービット創業者の石田宏樹CEOが辞任 子会社の株式取得で「利益相反」などの指摘を受け (2026年10月07日)
  6. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  7. Boseが有線イヤフォン市場に再参入 ノイキャン搭載で約1.7万円の「Bose Noise Cancelling Wired Earbuds」 (2026年10月08日)
  8. Xperia純正充電器がソニーストアから消える 今後は「出力30W以上のUSB Power Deliveryに対応した充電器の使用を」 (2026年10月07日)
  9. ファミマのゆうちょATM約5400台が営業終了へ  2027年1月から順次 (2026年10月07日)
  10. 富裕層向けカードの潮流が変化 アメックス、三井住友、ダイナース、ラグジュアリーカードが狙う“特別な体験価値”とは? (2026年09月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー