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» 2004年02月10日 23時13分 公開

デジタル手帳CLIEの進化形、「TH55」を試す(2/3 ページ)

[坪山博貴,ITmedia]

スタイラス操作をより便利にする「CLIE Organaizer」

 TH55はジョグダイヤルを備えてはいるが、使い勝手はペン操作重視の方向だ。画面右端には常に(一部の機能実行時を除く)他の機能に1タップでアクセスできるタブが表示され、使いたい機能に容易にアクセスできる。ジョグダイヤル操作でも他機能にアクセスできるが、この場合には最低でもBACKキー、ジョグ操作、決定キーの3ステップが必要になる。なお「NX」シリーズなどでおなじみのランチャーも使えるので、ジョグ操作中心ならランチャーに設定しておくという手もある。

 これはビューワ実行時の画面。右端に「予定表」「アドレス帳」「ToDo」「メモ帳」「ビューワ」「手書きメモ」「便利情報」「ランチャー画面」の8つのタブが表示され、スタイラスでタップするだけで任意の機能に切り替えられる。従来機種のインタフェースに慣れているなら、デフォルト設定をCLIEランチャーにすればいい

 そしてTH55最大の注目点となるのが「CLIE Organaizer」。内蔵フォントを使ったテキスト入力だけでなく、フリーハンドの手書き文字やシールアイコン、内蔵カメラで撮影した画像、音声データなどを貼り付けて情報を管理できるようにする機能だ。

 静止画や音声データなどの各種情報は、画面の下部に一覧表示され、ペン操作で任意の場所にドラッグ&ドロップして貼り付ける仕組み。貼り付けられるのはサムネイルだが、クリックすればオリジナル画像を表示できるため、直感的に情報にたどりつける。

 同じく初搭載となったのが一番右のアプリボタンに割り当てられた「データ活用」機能。表示している文字情報を範囲指定し、「データ活用」ボタンを押すと、範囲指定した文字列から情報の検索を行ったり、PIM情報として登録できる。コピー&ペーストを使えばできることではあるが、このほうがずっと直感的で分かりやすい。スタイラス操作のメリットを引き出した機能といえるだろう。

 手書きメモはビジュアル要素が加わって、より楽しく直感的に使えるようになった

拡張されたPIM機能、PC連携も強化

 多くのPDAがそうであるように、CLIEシリーズでもアドレス帳、スケジューラなどPIMの基本機能はOS標準の機能がそのまま使われてきた。TH55ではこの部分にもメスが入り、独自の拡張が加えられた。

 アドレス帳は画像登録が可能になり、画像付きアドレスの一覧でも6件ずつの表示が可能になった。従来通りの表示も可能で、機能を使わないユーザーにもデメリットがない。

 予定表はさまざまなデータの一元管理が可能になった。例えば月単位一覧では静止画撮影、手書きメモを作成した日にはマークが表示され、関連情報の検索が容易になった。こうした管理方法は携帯電話などでも採用が増えつつあり、便利に使える機能だ。

 アドレス帳には撮影した静止画の登録が可能になり、一覧も行える。スケジュールでは日付に情報がリンクする形になり、「1カ月以前」といった曖昧な記憶からでも情報を検索できる

 CLIE Organaizerで作成した情報はPCとの連携も可能だ。付属のPC用ソフト「CLIE Organizer for PC」を使えば、HotSyncするだけでアドレス帳に登録された画像や手書きメモなどもPCと同期できる。「Palm DeskTop」に対しては上位互換で共存する仕組みになっており、PC上でのデータも共用される。既存のCLIEユーザーでも困ることはないだろう。

 「CLIE Organizer for PC」を利用すれば、CLIE Organizer機能を使って作成したデータをPCと同期できる。HotSyncの設定もここから行えるなど、「Palm Desktop」をほぼ代替する機能を備える

静止画撮影は割り切り、優秀な動画再生機能

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