光の国はタイの国? 幻のウルトラフォンを求めて(1/2 ページ)

» 2004年03月04日 21時14分 公開
[江戸川,ITmedia]

 インターネット上でタイの携帯電話事情について調べていると、ある商品紹介のページにたどり着く。実は筆者のタイ訪問を決定付けたのは、AirH"のローミングサービス開始でも「V801SA」への機種変更でもない。この商品になんとしても出会いたかったからだ。タイのPCT(PHS)「ウルトラフォン」である。

ゾフィー、初代マン、セブン、そしてタイ生まれのミレニアムが勢揃い。日本語によるウルトラフォンのロゴがまた泣かせる。(http://www.pctphone.com/images/product/ultra.gif)より

ウルトラフォン……って何?

 さっそく現地のガイド氏と打ち合わせをし、ウルトラフォンに出会えるよう手配をお願いした。だが、日本語もでき、日本にも滞在したことのある彼から、あまりいい返事が返ってこない。そもそも、ウルトラマン自体が何か分からないのだという。

 まさかそれほど知名度の低いものを商品化するとも思えず、メモ用紙に似顔絵を描いて、スペシウム光線のアクションつきで説明した。(いや、本当は該当のページをプリントして持っていくのを忘れたのがいけないのだが……)。

 すると「ああ、それはダッタンマンですね!」とすぐに理解された。英語表記はULTRAMANでも、どうやら現地では名前を変えて放映されていたらしい。ではこれで問題は解決か。いや、ガイド氏はあいかわらず困っている。ダッタンマン(?)の形をした電話など、これまでに見たことがないというのだ。

 そこでわれわれはPCTの直営店に向かうことにした。タイのPCTは1社だけが扱っているし、ホームページにも紹介されるくらいだから、ショップの人から話くらいは聞けるだろうと思ったからだ。うまくいけばそこで買えるかもしれない。……だがその期待はすぐに裏切られる。

 直営店というより相談カウンターのような店内には、音声端末と通信カード型がそれぞれ1機種ずつ置かれているに過ぎない。棚の片隅に旧機種のモックがあるのみで、今は売っていないという。店員は「来週になれば新製品が入荷します」というが、それがウルトラフォンでないことは明らかだ。

写真で全景をお見せできないのが残念だが、日本でいえばNTTの営業所に併設された1コーナーという広さ。加入回線とセットで提供されるPCTだから、町のあちこちに専門店を持つ携帯電話とは売り方も違っている

運命の出会いは突然に

 ガイド氏の「では、近くのディーラーに行ってみましょう」という声に気を取り直し、10分ほど歩いてたどり着いたのが大きなモール。コンピュータ専門店を始めとして複数の大型店が併設されているが、目指すショップはその中にあるらしい。だが案内された場所は、広い敷地に小さな店が並ぶ、あたかも“焼け出された秋葉原”という風情。いずれの店も携帯電話やPCTの正規代理店だというが、いわゆる中古端末を中心とした小規模専門店である。

怪しさ全開の“正規”代理店。もちろん回線契約もその場でできる
ショップの人は親切で、これまでの歴代PCTをいくつか並べて見せてくれた。左にあるのは、直営店で「来週発売」といっていたカラーTFT液晶の新製品だ(左)。先進性すら感じさせるアイワ端末。キーボード入力には惹かれるものがあったが、店員によればEメールには使えないらしい(右)
ショーケースの中にはこんなものも。どんなルートで入手したのであろうか

 ショーケースをのぞくとそこにはいろいろ珍しいものが並んでいる。中には日本でも見覚えのあるものもあって、懐かしさすらこみ上げてくる。そんな感慨に浸りながら右隅の方目をやると……。なんとそこにウルトラセブンがいるではないか。ついにわれわれはお宝を探し当てたのだ!

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