光の国はタイの国? 幻のウルトラフォンを求めて(2/2 ページ)

» 2004年03月04日 21時14分 公開
[江戸川,ITmedia]
前のページへ 1|2       

ウルトラフォンを買ってみる

 商品を取り出してもらってよく見ると、PCT本体がない。つまりウルトラフォンとは、PCT「X-Series II」の専用ケースとして作られたもので、あくまでもコレクター向けのもの。一般の人であるガイド氏が、その存在を知らなくても仕方がないということらしい。

 さっそくガイド氏に全種類の在庫を確認してもらい、値段の交渉に入ってもらった。全部で4種類あるケースのうち、青い目をしたものだけがそろわないという。ないものは仕方がないので、3種類だけを買おうとすると、店員が専用の化粧箱を取ってきてくれた。そんなものがあるとは思ってもいなかっただけにこれは感激だ。

 だが敵もさる者。「本体も買いませんか?(タイ語)」と尋ねてきた。確かにケースだけでは今ひとつしっくりこないのも事実だ。どれも同じだというので、中古で安いのでいいからと、プリペイド仕様の本体を買うことに決めた。選んだ1台は発信するための残高は残っておらず、電話番号自体も残り2日で消えるという。その場で入金もできるらしいが、翌日が帰国日ということもあり、そのままの状態とした。

 さてここで、国外の旅行者がPCTを買うことには何も問題はないのかとお気づきの読者もいるだろう。筆者も最初にその点を確認しておいたのだが、店員は問題ないという。だが書類も書かずパスポートも見せずに端末を受け取れたので、ちょっとおかしいなと思っていると、どうやらガイド氏が気を利かせてくれて、自分の名義で買ってくれたようだ。

買ってきたケース3種類とPCT本体。タイで生まれたウルトラマンミレニアムは、円谷プロとは無関係で日本語表記はない
ウルトラセブンのケースにいれた「X-Series II」。マイクとスピーカーの部分には穴が開いており、ダイヤルキーはフリップを開いて操作する。ケースを装着したままのデータ通信コネクタも利用可能な上、後頭部にはストラップ用の穴まで用意されている

ウルトラフォンの真実

 「ウルトラマンはタイ人が考えた」「ウルトラマンの顔はタイの仏像である」など、複雑な事情の絡み合うウルトラマンとタイの歴史。だが日本人にとって、永遠のヒーローであることは間違いない。日本国内ではほぼ入手できないであろうお宝を前に、化粧箱をよくよく見たら意外な事実に気がついた。どうもウルトラフォンには専用端末が付属していたようなのだ。

箱の裏側に記載されていた、ウルトラフォンの特徴。スペシャル仕様として、起動時のロゴや画像、着メロなどがあるようだ

 つまり、筆者の買ったものはウルトラフォンのケースだけで、ウルトラフォンそのものにはまだ出会っていないことになる。この商品の場合はケースの意味が重要だとはいえ、やや残念な結果である。もちろん買ってきたPCTを起動しても、ウルトラマンのロゴは出てこない。

 タイ式ボクシングが得意技だというミレニアムのケースと、まだ見ぬウルトラフォン本体を求めて、光の国、もとい微笑みの国での戦いはまだまだ続きそうだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月14日 更新
  1. 「Google Pixel 10a」レビュー:aシリーズらしい取捨選択のうまさが光る Pixel 9aとの差分をどう考えるかがカギ (2026年04月13日)
  2. iモードとFOMAが2026年3月31日で終了――iモードの成功はNTTドコモに何を残したのか (2026年04月12日)
  3. もうiPhoneユーザーの「エアドロで送るね」に苦しまない? Google Japanが「共有の扉を開くことが叶わず」などと“おわび”したワケ (2026年04月11日)
  4. 紛失した「AirPods Pro 3」片耳をAppleで購入したハナシ そしてまさかの結末に (2026年04月11日)
  5. ソフトバンク値上げの背景に「通信品質維持の限界点」 Y!mobileは収益重視で改定、LINEMOは据え置き (2026年04月10日)
  6. 廉価モデル「Pixel 10a」「iPhone 17e」を比較 価格とスペックに“決定的な差”あり (2026年04月10日)
  7. 1000円台のソニー製有線イヤフォン「MDR-EX155」、9mmドライバーユニットや絡みにくいケーブルを採用 (2026年04月13日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. Y!mobileのeSIM再発行で困ったハナシ iPhoneとAndroidの機種変更でいまだ「手数料4950円」が発生? (2026年04月13日)
  10. 「ダイソン初のハンディファン」発表 “同社のエンジニアリング”を凝縮 USB Type-Cに対応 (2026年04月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年