フラリオンテクノロジーズと英Vodafoneは2004年半ばを目処に、最大伝送速度が下り3Mbps、上り900Kbpsの高速データ通信「flash-OFDM」(2003年8月の記事参照)のフィールドテストを東京で行うと発表した。
都内の7〜8カ所に基地局を設け、ノートPCやPDAでフラリオンが既に商用に提供しているflash-OFDM PCカードを使う形で実施。ブロードバンドでのインターネット接続や、エンタープライズアプリケーション、オンラインゲームなどの検証を行う。
Vodafoneの通信インフラの中におけるflash-OFDM位置づけについては特に明かされておらず、今回のテストについても「あくまで技術検証であり、採用するかどうかについては未定」(ボーダフォン)としている。
flash-OFDMは、1.25Mz幅の周波数を上り/下り合わせて2本を使うFDD方式の無線データ通信方式で、IPパケット通信に特化した通信技術。平均伝送速度が、ダウンリンクで1〜1.5Mbps、アップリンクで300〜500Kbps確保できることから、フラリオンは“ワイヤレスのADSL”と謳っている。
トライアルは米ネクステル、韓SKテレコムなどが実施しているが、「商用サービスとしての採用実績はまだない」(フラリオンテクノロジーズ)。
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