きれいな発色、“写メールサイズ”を気にせず撮れる〜「V801SH」(2/3 ページ)

» 2004年05月28日 20時46分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 半面、相変わらずなのは撮影から保存終了までにかかる時間の長さだ。例えば高速タイプのSDカードに、メガピクセルモード/ハイクオリティで撮った場合(だいたい300Kバイト以上になる)、撮影してから「登録」画面になるまで約2.5秒、さらにSDカードへの書き込みが終了するまでに8秒ほどかかった。その上、毎回カメラを起動し直すようで、次の撮影のための「カメラ起動中」画面が3秒ほど表示される。

 画質を落とせば多少速くなるとはいえ、もう少しサクサク撮りたいところだ。

 記録メディアはminiSDではなくフルサイズのSDカードだ。

晴天下ではさすがシャープのきれいな色

 さっそく屋外撮影の作例を見ていこう。今回は晴天下だ。比較対象としてカシオの200万画素デジタルカメラ「EXILIM S20」をV801SHに最も近い1280×960ピクセルモードにセットして撮影したものを用意した。

 なお晴天下では、ディスプレイが見えづらくて困ることも多いのだが、V801SHは、そこそこ使えるクオリティだった。

 まずは象のすべり台の作例から。

 晴天下で象のすべり台を撮影。左がV801SH、右がEXILIM S20

 さすがシャープ。レンズ周辺部の画質や解像感、ダイナミックレンジこそEXILIMに劣っているが、発色や色の鮮やかさは同等できれいだ。白トビしそうな黄色もしっかり残っている。ホワイトバランスもいいし、土の色もきれいに出ている。

 次はデジカメが苦手なあずま屋だ。

 あずま屋を撮影。左がV801SH、右がEXILIM S20

 こちらは色に差が出た。EXILIMは青すぎるし、V801SHはちょっと青さが足りない(この季節の緑なら、もう少し鮮やかに出てほしい)。でもリアルなのはV801SH。さすがにこれだけごちゃごちゃした絵柄だときつくシャープネスがかかりすぎてる感さえあるが、これだけ描写できればいいだろう。

 次はマクロモードで小さなひまわりを撮ってみた。

マクロモードでひまわりを撮影

 これは構図のほとんどを黄色と緑で埋めるような、実はオートホワイトバランス機能にとって厳しい構図なのだが、そのせいか色がずれてしまった。ホワイトバランスがオートだけなのでこれはどうしようもない。シャープ製端末はオートホワイトバランスをけっこう強めに合わせてくるので、たまに間違うとこういうこともあるようだ。

 ちなみに少し引いて通常モードで撮ると、色もしっかりと描写された。これはなかなかの写りである。

少し引きで撮ったひまわり

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