ISO 14443【あいえすおー・いちよんよんよんさん】

» 2004年06月08日 14時06分 公開
[江戸川,ITmedia]

 ISO 14443は、国際標準として定められた非接触ICカードの規格のこと。13.56MHzの無線を利用する非接触ICカードにはFeliCa(用語参照)やMifare(用語参照)があるが、いずれもISO 14443の規格に沿ったものだ。同規格は符号化方式や変調方式などの違いから、TypeA、B、および非公式なTypeCの3つに分類される。

 Type Aは非接触型ICカードとして世界で最も広く普及している方式で、蘭Philipsの「Mifare」がその代表となる。変調方式はASK 100%、符号化方式にはModified Millerを用い、送信速度は106kbpsとなる。日本国内においても、大阪市の主催する「OSAKA CITY CARD」や、NTTのICテレホンカードなどでTypeAが利用されている。

 Type Bは米Motorolaが開発した方式。TypeAと違い、カードへのCPU搭載が必須となっているのが最大の特長。変調方式にASK 10%、符号化方式にNRZ(Non-Return to Zero)を用い、通信速度は106、212、424、848kbpsの範囲で高速通信も可能となる。日本では住民基本台帳カードの非接触型として採用されているほか、ボーダフォンが発表したSDカード型非接触ICカードの試作品(5月6日の記事参照)にも、このType Bが使われている。

 Type Cはソニーが開発したFeliCaが該当する。TypeA、Bと同じく無線13.56MHzを使う近接型(10センチ以内)通信方式で、日本がISO 14443のType Cとして提案したものの、実際にはISO 14443として標準化されなかった。したがって同規格にはTypeC以降は存在しないが、技術解説などでは便宜上FeliCa=Type Cという扱いをしていることが多い。

 FeliCaは変調方式にASK 10%、符号化方式にManchesterを用い、通信速度は212kbpsとなっている。日本ではSuicaやEdyでおなじみのFeliCaだが、世界的なシェアはMifareに比べるとまだ少ない。現在は、FeliCaとMifareの上位互換に位置するNFCが、国際標準のISO 18092として登場している(2003年12月8日の記事参照)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月17日 更新
  1. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  2. 日本通信がMVNOサービスでシェア5位に 月額290円からの“合理的プラン”が好調 (2026年07月15日)
  3. “クレカ障害”の原因、三井住友カードが明らかに 都内店舗は「現金や交通系ICカードをご利用ください」と客に案内 (2026年07月16日)
  4. “クレカ障害”にJCBと楽天カードがコメント 朝のラッシュを直撃 (2026年07月16日)
  5. 最大21日間駆動、オフラインマップにも対応した「Xiaomi Watch S5」がAmazonで販売中 (2026年07月16日)
  6. “クレカ障害”で「現金を持つべき?」の声 三井住友カード「弊社システムで障害は発生していない」 (2026年07月16日)
  7. “QR切符”は改札をスムーズに通過できる? 「ゆりかもめ」が導入し話題、メリットは何か (2026年07月15日)
  8. なぜ「ドコモ銀行」じゃない? 「ドコモSMTBネット銀行」の名称に隠された通信と金融の“パワーバランス” (2026年07月15日)
  9. LINEの新「プレミアムブロック」で完全な“絶縁”が可能に? 従来のブロック機能との決定的な違い (2026年07月15日)
  10. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー