キューティーハニー「御用のある方は諦めてお切りください」Mobile&Movie 第116回

» 2004年06月11日 15時05分 公開
[本田亜友子,ITmedia]

作品名キューティーハニー
監督庵野秀明
制作年・製作国2003年日本作品

 映画を見る予定の人は、見終わってからこの記事をお楽しみください。

 アニメと実写が合体した“ハニメーション”として、生まれ変わった「キューティハニー」。この作品の冒頭シーンで、登場するのはauの携帯電話です。

「もしもし? オジサマ」

 如月ハニーは、父の亡き後、唯一の身内である叔父の宇津木博士を慕っていました。宇津木博士と携帯電話で話していると

「ああーっ!」

 と受話器の向こうで叫び声が。

「オジサマ!?」

 呼びかけても返事がありません。

「こうしちゃいられないわ!」

 ハニーは走り出します。如月ハニーの正体は、父・如月博士が作り出した無敵のアンドロイド。首のチョーカーに触れると、スーパーヒロイン“キューティハニー”に変身するのです。

「ハニーフラーッシュ!」

 さらわれた宇津木博士を救い出すため、ハニーは犯人がいる海ホタルへ乗り込んでいきます。そこに現れたのは、悪の秘密結社パンサークローの一味でした。

 パンサークロー四天王の切り込み隊長、ゴールド・クローと死闘を繰り広げるハニー。なんとか、宇津木博士を助けることに成功しましたが、周囲は警察に包囲されていました。ハニーに手錠をかけようとしたのは、警視庁の女警部・秋夏子でした。さらに新聞記者と語る早見青児という男も現れます。早見の協力により、ハニーは警察からも逃れます。

 キューティハニーの変身が解けると、派遣社員のダメOL如月ハニーの姿に。遅刻して出社したハニーは、課長からはイヤミを言われ、同僚からもつまはじき。そんなハニーの楽しみは、大好きなおにぎりを食べることでした。戦いの後で、お腹が空いていたハニーはデスクでおにぎりをムシャムシャ。またまた、白い目で見られてしまいます。

 ひとりで残業をこなし帰宅したハニーは、宇津木博士の携帯電話に連絡してみます。

「はい、宇津木博士の携帯です」

 出たのは、知らない男の声。

「宇津木博士はパンサークローが確保しました」

 またまた、宇津木博士が誘拐されたことを、携帯電話ごしに知ったのでした。

「御用のある方は諦めてお切りください」

 と、留守番電話のようなメッセージだけが残されます。

 ふたたび救出に向かうハニー。それを監視する、夏子の部下の刑事たち。そこへ早見が現れ、ハニーと一緒に尾行を撒き、パンサークローの情報をハニーに提供します。さらに早見は、秋夏子の携帯にも連絡を入れます。

「ったく、こんなときに誰よ」

「僕、早見」

「なんで番号、知ってるの!?」

「調べるのが僕の仕事だ」

「そんなことより、うかつに動いちゃダメよ」

 こうして、ハニーと早見、そして秋夏子は、協力して、パンサークローに立ち向かうことになります。パンサークローの狙いはいったい何なのか? 愛の戦士、キューティハニーの運命はいかに!

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