iモードFeliCaの仕様が公開

» 2004年06月16日 21時18分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 “iCシリーズ”──iモードFeliCaの発表に伴い、ドコモから仕様が公開された。

 携帯に内蔵されたFeliCaチップは、iアプリを経由してアクセスできる。公開された仕様は、FeliCaチップにアクセスするためのiアプリのAPIが中心。

 携帯向けのFeliCaアプリケーションには、高いセキュリティを持つ「共通領域」と、簡易にサービスを提供できる「フリー領域」の2種類がある(2月19日の記事参照)。

 共通領域の利用はフェリカネットワークスとドコモへの申し込みが必要となり、iモードでいう“公式サイト”に近い位置づけとなる。逆にフリー領域は特に申し込みなく利用でき“勝手サイト”に近い。

領域名 用途 説明
共通領域 高セキュリティかつ自由度の高いサービスを提供したい場合 フェリカネットワークスが運用管理するFeliCaのメモリ領域
フリー領域 セキュリティは重視しない場合 セキュリティレベルと引き換えに、サービスを比較的簡易に提供可能
フリー領域にアクセスする場合には、PINと呼ばれるパスワードの認証を行って一定のセキュリティを確保する
64バイト×3個の領域が、フリー領域として割り当てられている。フリー領域を使えば、特にドコモやフェリカネットワークスに申請を行わなくても、FeliCaを使ったアプリケーションを開発して利用できる

 今回公開されたのは、フリー領域を利用するためのAPI解説書「iアプリコンテンツ開発ガイド for DoJa-3.0 iアプリオプション・iアプリ拡張編」と、APIのリファレンスである「iアプリコンテンツ開発ガイド for DoJa-3.0 APIリファレンス編」。

 また、フェリカネットワークスのぺージでは、共通領域を使うための「“on FeliCa"リモート発行サービス」の開始もアナウンスされている。

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