FeliCa携帯「506i」では“勝手FeliCa”も可能に

» 2004年02月19日 10時30分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 「iモードの世界は勝手サイト、勝手アプリで広がってきた。FeliCa携帯でも“勝手FeliCa”に期待している」

 NTTドコモのiモード企画部長 夏野剛氏が2月19日、Java Technology Conference 2004の講演でFeliCa携帯への期待を話した。

FeliCaサーバへのアクセスなしで簡易的なFeliCa利用

 ドコモはJRの「Suica」などに使われているFeliCa技術──非接触ICチップを組み込んだ携帯電話を投入する予定だ2003年10月の記事参照。「506iの数機種と900i両方で、夏頃になる」(夏野氏)

 このFeliCa携帯では、通常のFeliCaサービスで利用されている共通領域とは別に、FeliCaサーバへのアクセスなしで利用できるフリー領域を設ける。これにより、「勝手FeliCaというのが出てくるんじゃないか」と夏野氏。

 非接触ICとしてのFeliCaの特徴は、複数のアプリケーションを混在させられることにある。つまり電子マネーや会員証、チケットなどを、それぞれのセキュリティを保ったまま、別の会社が提供し、ひとつのFeliCaチップに入れ込める(iモードFeliCaではチップ容量5Kバイトの予定)。

 しかしセキュリティ確保のため、バックエンドのシステム側でFeliCaサーバへのアクセスが必要だった。夏野氏はこれを、「FeliCaは共通領域を持つので、それを誰かが管理しなくてはいけない。FeliCa携帯ではフェリカネットワークスがやる。これにより別の会社のバリューが書き込まれてしまうということがなくなる。本格サービス向け」と表現する。

 FeliCa携帯では、これに加えて専用サーバへのアクセスを必要としない「フリー領域」を設ける。FeliCaサーバへのアクセスが必要なくなるほか、FeliCaチップにアクセスするJavaアプリケーションも、専用の「ICアプリ」ではなく通常のiアプリで構わない。

名称 説明 本格サービス 簡易サービス
ICアプリ FeliCaへの発券・アクセス時に利用するアプリケーション 必須 通常のiアプリ
iアプリダウンロードサーバ iアプリをダウンロードするためのサーバ 必須 必須
FeliCaサーバ FeliCaとネットワークを介してセキュアな通信を行うためのサーバシステム。サーバ上で動作するFeliCaアプリケーションも必要 必須 不要
外部リーダ/ライタ 非接触インタフェース利用に必要 任意 任意
 目的やセキュリティレベルに応じてサービスレベルを選択できる。簡易サービスでは低コストで容易にFeliCaを使ったサービスを提供できる

 サーバでの認証を行わないためセキュリティは簡易的になるが、大がかりなFeliCaリーダ/ライターを使わずとも、PCで利用できる「パソリ」などが利用できる。

 「領域管理をきちんとやらなくてもいいくらいのサービスが必ずある。RFID的な使い方だ。何人が入ったか計りたいだけだとか、ディズニーランドのファーストパスや商店のクーポンなどは、向いているかもしれない」(夏野氏)

 利用できるFeliCaチップ内の領域は3エリア(各エリアは64バイト)まで


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