iモードFelica向け、メールを活用した新決済「Mobile Edy」

» 2004年01月21日 16時25分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 ビットワレットは1月21日、FeliCa搭載iモード端末で利用できる新決済システム「Mobile Edy」を提供すると発表した。2004年度中頃を予定しているFeliCa搭載iモード端末の発売に合わせて提供する。

 Mobile Edyは、携帯メールを活用して支払いをEdyで行えるサービス。非接触ICチップFeliCa上でサービスされる電子マネーサービスEdyは、従来、チップを読み取り機にかざして決済していた。Mobile Edyでは、ネットを通じて電子マネーによる決済が可能となる。

 ソニーファイナンスが提供する「eLIO」サービスを利用して、ネットショッピングでもEdyが利用できるお店もあった。ただし「これまでは(リーダーライターである)パソリとPCが必要で、使える範囲が限定されていた」(ビットワレット)。FeliCa搭載iモードへの対応により「場所的な制限がなくなった」のが特徴となる。

 同社は「Edy利用シーンが一層広がり、加盟店にとっても未回収リスクの軽減、携帯電話利用顧客層の集客による売上増加などの効果が期待できる」としている。「主に、対面販売以外。ネットショッピングや通販、テレビショッピングなどを利用ケースとして考えている」(ビットワレット)

 既にインデックスや千趣会、ソニー・ミュージックエンタテインメント、凸版印刷、ピアなど16社が導入を検討している。

 支払いの流れは以下の通り。加盟店に携帯のメールアドレスを電話やFAXで知らせるか、ネットショッピングでメールアドレスを入力する。入力されたメールアドレスに「決済開始メール」が届く。決済開始メールは“請求書”に当たる。メールに記載された手順に従って携帯を操作すると、iアプリを通じて内蔵FeliCa内のEdyから金額が引き落とされ、ビットワレットに通知される。完了すると、「決済完了メール」が届く。

Mobile Edyの処理の流れ

 ネットを通じて送受信される個人情報はメールアドレスに限られるため、「“クレジットカード番号が飛ぶ”などと比べると、安全性が高い」(ビットワレット)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年