無線LANと公衆無線網をシームレスに切り替え〜富士通、IP電話端末を開発

» 2004年07月06日 21時19分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 富士通は公衆無線LANと公衆無線網の間をシームレスに切り替えられるIP電話を開発、「富士通ソリューションフォーラム2004」に参考出展する。

 一見するとストレート型の携帯電話のように見えるIP電話端末。CPUにはPXA273を(4月12日の記事参照)、OSはWindows CE.NET 4.2を採用している。2.2インチのカラー液晶を備え、802.11bの無線LANユニットが内蔵される。「Webブラウズやメール機能、動画再生機能は、PDAと同等」(富士通説明員)。

 端末上部のCFカードスロットにCFカードタイプのPHSを挿せば、IP電話として利用可能。特徴は、公衆無線LANエリアからエリア外に出ても、セッションを維持したまま公衆無線網に切り替えて通話を続けられる点だ。「例えば歩きながらIP電話で話しているとき、公衆無線LANの圏外になると、通話を維持したままキャリアのPHSネットワークに自動的に切り替える」。

 この機能は、同社のミドルウェア製品「Seamlesslink」を搭載したことで可能になったという。Seamlesslinkは、無線LANや携帯電話、PHSなどの異なるネットワークを自動的に切り替え、継続した通信を行えるようにするものだ。対応するCF型通信カードは、DDIポケットの「AH-H403C」が予定されている。

 CFカードスロットは、メモリカードやGPSカードなどの機器も使える。音声コーデックはG.711とG.729aを採用

 電話としての機能のほかにも、「周辺機器を制御する“ユビキタスリモコン”としての利用を想定している」(説明員)。

 端末を開発するのは、富士通の社内ベンチャーから生まれたネットツーコム。同社はこの端末を秋口にも製品化したい意向だ。ISPにシステム込みで提案するほか、個人向けにも展開したい考えだという。製品化に向けた課題はバッテリーの持続時間で、待ち受け時で100時間を目標に開発を進めている。

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