F900iT、ビュースタイル+タッチパネルは魅力的?(2/3 ページ)

» 2004年07月16日 01時49分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 iアプリは、プリインストールされた「麻雀牌パズルF」「フリーセル」がタッチパネル操作に対応している。どちらも、キー操作よりタッチパネル+スタイラスのほうが快適、というか自然に楽しめる。

PHoto Windowsユーザーならハマッた人も多いであろうフリーセル。スタイラスで操作したほうが圧倒的に自然だ

 テレビやビデオといった機器を操作できる「マイリモコン」も対応しており、こちらは指での操作も可能。もともとキー操作を前提に設計されているので、大きなメリットは感じないが、タッチパネルのほうが直感的な印象も受ける。

便利で不便? なビュースタイル

 F900iから、デザイン面で大きな変更になったのが「ビュースタイル」。メインディスプレイを表にして、折りたたむことができる。上記のタッチパネル操作に加え、iモードの利用、静止画、動画、音楽データなどの再生が行える。

 タッチパネル操作を想定した「タッチメニュー」も準備されている。メニューはカスタマイズ可能で、購入状態ではタッチパネル操作で利用できる機能が登録された「テンプレート1」が設定済みだ。メインメニューを優先するか、「タッチメニュー」を優先するかの設定も可能で、両方のメニューを1キーで行き来できる。待ち受け状態でビュースタイルにすると、選択したメニューが表示される。

Photo 左が通常メニュー、中央がタッチメニュー。右ソフトキーで相互に行き来できる。個人的には通話スタイルとビュースタイルでは起動するメニューを別々に設定したいと思った

 ビュースタイルでのiモードの操作性は悪くない。いきなり、トップメニューがタップ操作できない(Flashページにタッチパネルが対応していないため)のはご愛嬌だが、通常のページはリンクをタップするだけでどんどん移動できる。スクロールバーを使ったスクロールもスムーズで、ディスプレイ下部のガイダンス部分を使えば、4方向キーに相当する操作も行える。

PHoto 下部「選択」の周囲に現れる4方向の印をクリックすれば、4方向キーの代わりに操作できる。使える場所では左右キー操作もできるので、「戻る」「進む」の操作も可能

 もっとも、ビュースタイルではできないことも多い。不在着信や新着メールは待ち受け画面の下部に表示されるが、この部分をタップしても何の反応もない。もちろん、ビュースタイルでカバンの中に放り込むケースを考えれば、理解できる点ではある。

 ちなみに不在着信は、待ち受け画面から左側面のBluetoothボタンを押して「新規タスクメニュー」を呼び出せば、タッチパネル操作で一覧までたどりつく。メールはフォルダ一覧まで進めるが、これ以上の操作は無理。新着メールくらい、タッチパネル操作で閲覧できてもいいとも思う。

Photo 左から、新規タスクメニューを操作していったところ。一番右の画面では右上のスタイラスアイコンがなくなっており、タッチパネル操作に対応していないことが分かる

 アドレス帳やスケジュールも、閲覧だけならタッチパネル操作で十分快適なはず。もともと900iシリーズの中で“F”はもっともPDAライクな端末なのだし、ビュースタイルでのスタイラス操作はもっともマッチするはずだ。なぜスタイラス操作をもう1歩踏み込んで使えるようにしなかったのか、不思議でならない。

Photo もう1つ不満なのが、左側面に3つもキーがありながらビュースタイルでほとんど活用していないこと。3つキーがあれば、上下キー、決定キーとして利用できそうだが……
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