SH-Mobile【えすえいち・もばいる】

» 2004年07月26日 14時06分 公開
[江戸川,ITmedia]

 SH-Mobileは、ルネサステクノロジが製造する携帯電話向けアプリケーションプロセッサの名称。携帯電話の基本となる通信処理を行うベースバンドLSIとは別に、アプリケーション処理を専門に行う。負荷のかかる高機能なアプリケーションをスムーズに処理できるのが特徴。

 具体的には、画像やオーディオ、Javaなどの各種アプリケーション処理を担当するほか、カメラモジュールやメモリカードなどのデバイスとも直結が可能になる。また大容量アプリケーションの実行に必要なメモリや、超低消費電力化電源分離回路などを内蔵し、携帯電話の省電力化にも貢献する。

 SH-Mobileはそもそも、日立製作所の開発したSuperH RISC Engineをベースにしている。古くからWindows CE向けのチップとして知られてきたSuperH(SH)だが、アプリケーション処理のノウハウを携帯電話のニーズに集約させたものがSH-Mobileだ。初代となるSH-Mobile 1は2001年に開発が始まり、「SH7290」として2002年4月に製品化された。

 SH-Mobile 1はその後、高機能化とスリムダウンの二極化を目指し、テレビ電話機能をサポートする「SH-Mobile V」や、カメラ機能を強化した「SH-Mobile J」へと進化する。2004年5月には現時点での最上位製品となる「SH-Mobile3」が開発されたばかり(5月17日の記事参照)。次期製品の「SH-Mobile 4」は、地上波デジタル放送の受信機向けに開発されるようだ。

 ちなみに、SH-Mobileを開発したのは日立製作所の半導体グループとなる。その日立製作所と三菱電機が2002年にLSI事業統合を表明し、新会社として2003年4月にルネサステクノロジが誕生した。現在のルネサステクノロジはSH-Mobileを中心に、モバイル、自動車、PC/AV分野での新製品開発、製造、販売を手がけている。

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