FCC、携帯電話宛てのスパムメールを禁止

» 2004年08月05日 07時54分 公開
[IDG Japan]
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 米連邦通信委員会(FCC)は8月4日、携帯電話とポケットベルに宛てた迷惑メールは受信者の承諾を得ない限り禁止することを決議した。

 米国議会は昨年のCAN-SPAM(Controlling the Assault of Non-Solicited Pornography and Marketing)法制定に際し、携帯電話向けのスパム規制を定めるようFCCに求めていた。同法では、受信側がオプトアウトしない限り、スパム業者が未承諾の商用メールをコンピュータの電子メールアカウント宛てに送ることを認めている。しかしFCCが4日に採択した規程では、業者が携帯電話とポケットベルにテキストメッセージを送る場合、事前にオプトイン方式で許諾を得ることを義務付けている。

 携帯電話でのメッセージ消去はかかった時間分だけ料金を取られることもあり、消費者にとって特に損害が大きいと委員らが判断した。「スパムがPC界に与える影響は目の当たりにしてきた。携帯電話で同じことが起きるのは誰も望んでいない」と、ジョナサン・アデルスタイン委員は話している。

 FCCの規制に違反した場合、CAN-SPAM法に基づいて最大で600万ドルの罰金と禁固1年の刑罰が科せられる。

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