海外でケータイを買ってみよう(基礎知識編)夏休み企画(1/2 ページ)

» 2004年08月05日 12時55分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 海外で、日本の携帯をそのまま利用できるサービスが増えてきている(関連記事その1その2)。auのグローバルパスポート端末や、ボーダフォンのVGS(Vodafone Global Standard)端末なら海外のローミングエリアにて自分の端末をそのまま利用することができる。またFOMAユーザーなら、自分のFOMAカードを海外GSM携帯に差し替えることで、自分の電話番号を海外のローミングエリアで利用することが可能だ(5月25日の記事参照)。もっとも、あえて難点を挙げるなら「通話料」だろうか。

 海外で日本の携帯を使う場合、通話料金は国際ローミング料金となる。当然ながら、国内で利用する場合より高い。また、海外ローミングでは着信料金もかかることがほとんど。そのため帰国してから海外滞在中の料金請求を見て、「あまり使っていないのに結構高くてびっくり」なんてこともあるだろう。たまの海外旅行ならいいが、頻繁に海外へ出かけるユーザーなら通話料を安くできないか、思案するはずだ。

 *なおドコモはこの夏、オリンピックの期間中のみアテネ市街で日本のFOMAを日本国内料金のまま利用できるサービスを行うが(7月20日の記事参照)、これはあくまでも限定的なものだ

 海外へ行くことが年に数回でもあるならば、いっそ海外で携帯を買ってしまう、というのはどうだろう。

 短期しか滞在しないのに、現地で契約するのは難しいという声もあるだろうが、それならプリペイド方式の携帯を購入することも考えられる。プリペイド携帯は海外では普及しており、大抵の国では外国人でも問題なく購入できる。また、一度でも買ってみればそんなに難しい手続きではないことに気がつくはずだ。

photo ヨーロッパでよく見かけるプリペイド携帯パック(写真はドイツT-Mobileのもの)

 通話料以外に、もう1つ海外で携帯を買う魅力を挙げるなら、そのデザインだろう。海外滞在中に現地で使われている端末を見ると、普段見慣れたものとは違ったバリエーションの端末を見かけることも多い。

 ビーチへ行けば“いかにも防水型”と思われる携帯を片手にライフセーバーが活躍していたり、オフィス街では仕事のできそうなビジネスマンが「PDAに携帯を内蔵した」とおぼしき端末で仕事をしていたり。レストランで隣席の素敵な女性が化粧品のコンパクトを取り出した……と思ったら、それは携帯だった、などなど。もちろん街角の新聞売りのお爺さんが、いかにも古そうな黒くて大きな傷だらけの携帯を使っていたりもするだろう。

個性的なものから日本でも見かけるスタイルまで、海外携帯のバリエーションは豊富。右から、Panasonic G70、Nokia6820、SharpGX30

 せっかくなら、普段日本では使えないだけに、思いっきりデザインに凝った端末を使ってみる、というのも面白いかもしれない。


海外GSM携帯の基礎知識

 それでは、海外で携帯を買う際に何を注意すればよいのだろうか。1つは、電波の方式だろう。

 海外でも日本と同様に、いくつかの電波方式がある。メジャーなものはGSM方式とCDMA方式だ。このうちGSM方式は、世界の約200の国と地域で採用され、400以上の通信キャリアにより運営されるなどカバーエリアが広い。

 GSMの各キャリアは相互にローミング契約を結んでいるため、ほかの国でもそのまま使えるようになっている。GSM携帯はまた、旅行者でも比較的容易に購入できる場合が国が多い。そこで今回は、「海外の携帯=GSM携帯」を買うという前提で話を進めることにする。

 GSM方式には利用する周波数が数種類あり、ヨーロッパからアジアにかけては900MHz/1800MHzが一般的。一方、北米では1900MHzを採用している。一部の国では850MHzという新しい周波数も採用されている。渡航先によって対応する周波数の端末を購入する必要があるが、現在市販されているGSM携帯端末は900/1800MHz両対応のデュアルバンド、あるいは900/1800/1900MHz対応のトライバンドがほとんどであるため、「北米までカバーするならトライバンド、そうでなければデュアルバンド」の端末を買えばいいだろう。

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