ITにまつわる15の俗説・都市伝説を斬る(2/4 ページ)

» 2004年08月11日 16時06分 公開
[IDG Japan]
IDG

その4:cookieはユーザーのインターネットでの行動をすべて追跡する

 cookieが最初に登場した時、一部のWebユーザーはcookieが自分たちのオンラインでのすべての動きを追跡すると考え、腹を立てた。この考えは間違っている。

 確かに、cookieはユーザーがWebページを閲覧する際に、限定的にそれを監視できる。一部の永続的なcookieは、ユーザーのサイトからサイトへの動きを追跡できる。例えば、ターゲットWeb広告をユーザーに配信しているDoubleClickのcookieは、すべてのDoubleClick対応サイト上でのユーザーの行動を追跡し、同じ広告が何度も表示されないようにしている。

 しかし、ほとんどのcookieはもっと控えめだ。例えばAmazon.comのcookieはサイトのパーソナライズに使われており、ユーザーがBarnes & Nobleなど別のショッピングサイトに向かったときの行動には注意を払っていない。

 cookieについて懸念があるのなら、ブラウザでこれらをオフにすればいい(ただし、そうすると多くのサイトが実質的に閲覧しにくくなる)。Internet Explorer(IE)では「ツール」「インターネットオプション」を選び、「プライバシー」タブの「詳細設定」をクリックして「自動cookie処理を上書きする」にチェックを付ける。DoubleClickのサイト間移動追跡をオプトアウト(拒絶)することもできる。

その5:日本語版Windowsは俳句をエラーメッセージに使っている

 われわれは、この都市伝説が本当であってほしいと切に望んでいる。日本語版Windowsは、英語版Windowsが表示する暗号のようなエラーメッセージではなく、心穏やかになる俳句を使っているという。例えば次のようなメッセージが表示される(これはわれわれのお気に入りだ)。

Yesterday it worked.
Today it is not working.
Windows is like that.

 残念なことに、このようなメッセージは架空のものだ。インターネット上に出回っている一連の俳句エラーメッセージは、オンラインマガジン「Salon」が1998年に行った俳句エラーメッセージコンテストの応募作品を集めたものだ。このコンテストでは200人以上の読者が自分の考えたエラーメッセージを応募し、Salonはその中から次の2つを大賞に選んだ。

Three things are certain:
Death, taxes, and lost data.
Guess which has occurred.

Everything is gone;
Your life's work has been destroyed.
Squeeze trigger (yes/no)?

その6:WindowsをシャットダウンせずにPCの電源を切ると大変なことになる

 電源スイッチに触っちゃダメだ! Microsoftによると、WindowsをシャットダウンせずにPCの電源を切ると、ハードディスクのフラグメント化が進んだり、ファイルが破損したり、データが消失したりする可能性があるという。

 おそらくMicrosoftの警告はある程度信頼できるのだろうが、(シャットダウンせずに電源を切ると)システムに負担をかけるとか、Windowsにダメージを与えるといった心配はしなくてもいいだろう。われわれは、Windows XP搭載の2台のシステムで、OSをシャットダウンせずに電源を切るという簡単なテストを30回行った。いずれの回もWord、Outlook、Quickenの文書を開いたまま、インターネットに接続したままで電源を切った。

 PCの電源を入れ直した後で、Symantecの「Norton Disk Doctor」とWindowsディスクチェッカーを実行し、ハードディスクに悪影響がないか確認した。開いたままにしていたアプリケーションを再度開き、インターネットに再接続した。

 それで問題はあったのか? Disk Doctorではディスクエラーは見つからなかったし、ファイルも無傷だった――少なくとも最後に保存した時と変わっていなかった。ただし、必ずしも最後に編集した時の内容と一致するわけではなかった。Outlookは不具合もなく回復した。Quickenもだ(ディスクのフラグメント化についてはチェックしなかった。数人のハードディスク専門家に、今は大容量のディスクでもデフラグが高速化しているため、性能にほとんどあるいはまったく影響しないと言われたからだ)。

 単にPCの電源を切るのが不安なら、電源オプション設定を変えるといい。コントロールパネルの「電源オプション」をクリックし、「詳細」タブの「電源ボタン」で「スタンバイ」を選択する。これで電源ボタンを押すと、Windowsがそのときの状態を保存するようになる。後でPCをオンにすると、Windowsは電源を切ったときの状態で起動し、システムをブートするより時間もかからない。

その7:スパムをオプトアウト(配信停止)すると、もっとスパムが来るようになる

 「スパムには返事するな。返事をすれば、あなたのメールアドレスが有効だということがスパム業者に分かるため、もっとスパムが来るようになる」というアドバイスを聞いたことがあるだろう。

 「この仮説を完全にテストした人はいない。これを疑う余地もないほど証明するのは、不可能ではないとしても難しいからだ」と話すのは、民主主義とテクノロジーセンター(CDT)のアソシエイトディレクター、アリ・シュワルツ氏。米国においてインターネット経由で運ばれるメッセージの83%をスパムが占めているため、「スパムをオプトアウトして、もっとたくさんのスパムが来たとしても、(オプトアウトしなければ)それらのスパムが来なかったかは分からない」と同氏は話している。

 オプトアウトが機能することもある。昨年CDTはいくつもの電子メールアカウントを作成し、それをさまざまなところでばらまいてスパムの発生源を調べた。同団体はそれぞれのアカウントが受け取ったスパムの量を記録し、オプトアウトした。多くの企業は2週間以内にオプトアウトの要求に従ったという。

 「オプトアウトするべき相手を知ることが重要だ。合法的な企業に対してオプトアウトすれば、送信先リストから外してもらえる。だが『本物の』スパム業者にオプトアウトしたら、その結果がどうなるかは分からない」(シュワルツ氏)

 オプトアウトするかどうかにかかわらず、スパム業者はさまざまなツールを使ってアドレスを収集している。完全に自分の受信メールボックスを守ることはできないが、メールアドレスを公共のサイトに書き込まないなどの防衛策を取ることは可能だと同氏はアドバイスしている。

 優れたスパムフィルターを探しているのなら、CloudmarkのSpamNetか、「Spam-Proof Your In-Box」で推奨されているものを試してみるといい。

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