メールの本文作成時は、電話帳からの引用が可能。文字入力は予測変換機能を備えた独自のもの。詳細は以下の通り。
機能 | 概要 |
---|---|
小文字変換ボタン | 左下ソフトキー |
逆トグル | 右下ソフトキー |
絵文字ボタン | 右下ソフトキー |
記号ボタン | 左下ソフトキー |
絵文字・記号学習 | ×(連続入力不可) |
辞書ダウンロード | × |
予測変換 | ○ |
予測候補一覧表示 | ○ |
予測辞書搭載 | ○ |
つながり予測 | × |
カナ英数変換 | × |
昨今の日本語入力機能としては少々貧弱。特に予測辞書の精度が低い。2文字入力するとほとんど候補が現れなくなってしまう。また、つながり予測機能を持たず、定型文的な内容でも必ず単語の頭の1文字を入力しなくてはならない。カナ英数への変換に関する機能も持たず、文字入力モードを変更して入力する必要がある。
次はカメラの操作性を見ていく。
待受画面から上ボタンを押せばカメラが起動する。1〜2秒で撮影可能になり、かなり高速。ちなみに閉じた状態でのカメラ起動や撮影は行えない。
撮影画像の保存速度はそこそこ。最大解像度のSXGAサイズ/ファインで外部メモリに保存した場合、約10秒で保存が完了する(自動保存設定時)。ちなみに保存中のキャンセルは行えない。
オートフォーカスを使う場合、中央の決定キーではなく側面の「AFボタン」で2段押しする必要があるのには注意。逆に、決定ボタンを押せばAFを使わず高速な撮影が行える。
ズームは、2倍、4倍、6倍、8倍、10倍……といった偶数単位。細かなズーミングは行えない。ただし、最大解像度のSXGAでも2倍ズームが可能だ。画質は荒れるが便利。
カメラ関係の頻繁に使う設定は、画面下部にアイコンが並ぶ“F”独特のもの。左右キーで設定内容を選び、上下キーで調整する。画像サイズの変更なども、もたつくことなく高速だ。さらに各設定はダイヤルボタンでショートカットできる。例えば繰り返し[0]ボタンを押せば、そのたびに撮影サイズが切り替わる。[#]ボタンにはマクロ設定が割り当てられ、[*]ボタンを押すと画面のアイコンが消える。
静止画撮影後、右下ソフトキーを押すと画像を添付したメールが送信できる。F900iCには「サイズ制限」機能があり、この設定状況によって添付メールが作成できる画像サイズが異なる。「9000バイト制限」はほかのiモード端末に送信する場合、「100Kバイト制限」はPCや他社の携帯に送信する場合に使う。サイズ制限をあらかじめ行っておかなくても、メール添付時に「ファイルサイズを調整するか」という選択肢が現れる。ただし、最大解像度であるSXGAサイズの場合は、ファイルサイズ調整画面も現れずメール添付も行えない。
基本的には、撮影したあとメール作成ボタンを押し、送信する相手によって、9000バイト/100Kバイトに変換をかければいい。簡単だ。ただし最大解像度=SXGAで撮影した場合は面倒。
まずF900iCは、外部メモリカードに保存した画像の扱いが悪い。外部メモリカード内画像のメール添付は行えるものの、サムネイル表示もできず、もちろん画像の拡大縮小などの編集もできない。そうした利用のためには画像をいったん本体に移す必要があるが、その移動も1枚ずつだ。
本体メモリ内ではSXGA画像の編集も行えるが、可能なのはリサイズのみ。VGAサイズへの縮小などはできず、最大でもQVGA(240×320)サイズになってしまう。SXGAサイズの画像を拡大して閲覧することもできない。印刷用・PC取り込み用と割り切ったほうがよさそうだ。
画像一覧は、12枚表示のサムネイルかリスト表示を選べる。サムネイルの表示は高速。ただし、外部メモリカード内の画像はサムネイル表示できない。サムネイル表示時は画面上部にファイル名が表示される。ファイル名は撮影日時になっている。画像サイズや容量などがサムネイル表示時に分からないのは残念なところ。
サムネイルは高速だが、画像の全画面表示は本体メモリ、外部メモリ共に遅い。
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