3Mカメラ付き携帯、年内に6メーカーから〜矢野経

» 2004年08月26日 22時37分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
メーカー2004年度出荷台数見込み
NEC900万
パナソニック760万
シャープ540万
東芝390万
三洋テレコミュニケーションズ275万
三洋マルチメディア鳥取120万
三菱400万
ソニー・エリクソン360万
富士通300万
京セラ260万
カシオ計算機200万
日立製作所70万
その他65万
合計4640万

 矢野経済研究所は8月26日、2004年度の国内の携帯電話市場の動向調査を発表した。それによると、2004年度の携帯電話国内出荷台数は、対前年比8%減の4640万台が予想される。PDC出荷量の減少、カメラ付き携帯への買い換え需要の一巡、端末メーカーの絞り込みが進んだことが理由。

 メーカー別では、1位NEC、2位パナソニック モバイル、3位シャープと、以下8位まで順位の変動はなし。ただしトップのNECは前年の1120万台から900万台へと需要が大きく落ち込んだ。同研究所では、「2003年度はカメラ付きのNに対する需要が予想以上に多かった結果」だと推測している。

 通信方式を見ると、2004年度は3Gへの世代交代が一気に進む年になると予想される。2003年度と比較すると、W-CDMAは約4倍の1540万台、CDMA 1X(WIN)はほぼ前年通りの990万台。携帯全体の過半数となる2530万台が3G端末になると予想している。

3G端末のメインは200万画素、6メーカーから300万画素オーバー

 携帯のカメラは、高画素競争が一服したとはいえレベルが向上。メガピクセルクラス以上を中心に分散傾向を示す。3G端末では200万画素カメラ搭載機が中心となり、一部メーカーからは300万画素カメラ搭載機がクリスマス商戦に向けて導入されると、同研究所は予想している。

10万〜 30万〜 100万〜
NEC - - -
パナソニック - 100万 -
シャープ - - -
三菱電機 - - -
三洋テレコミュニケーションズ - - 70万
三洋マルチメディア鳥取 - - -
ソニー・エリクソン - 40万 -
東芝 - 40万 100万
富士通 - - -
京セラ 20万 100万 -
カシオ計算機 - - -
日立製作所 - - -
その他 - 5万 -
合計 20万 285万 170万
CMOSカメラ搭載端末出荷台数見込み


30万〜 100万〜 200万〜 300万〜
NEC 50万 210万 590万 50万
パナソニック - 290万 310万 50万
シャープ - 160万 260万 110万
三菱電機 50万 30万 190万 30万
三洋テレコミュニケーションズ 70万 85万 30万 -
三洋マルチメディア鳥取 40万 70万 - -
ソニー・エリクソン - 170万 50万 20万
東芝 100万 50万 80万 -
富士通 - 190万 50万 -
京セラ - 90万 30万 -
カシオ計算機 - - 70万 130万
日立製作所 - 70万 - -
その他 - - - -
合計 310万 1415万 1660万 390万
CCDカメラ搭載端末出荷台数見込み

 また今後の携帯機能の進化としては、「非接触ICカード対応」「地上デジタル放送」に加え、動画や音楽といったコンテンツ利用を視野にいれた携帯内蔵向けのストレージメディアに注目が集まると、同研究所は予想している。

 今回の調査は4月から7月にかけて、国内通信事業者や携帯電話端末メーカー、半導体メーカーなどへの面接取材によって行われた。

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