家族割引はどこまで活用できるか携帯でおトク生活(2/2 ページ)

» 2004年09月17日 20時10分 公開
[斎藤健二&後藤祥子,ITmedia]
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上級〜家族の定義を活用する

 こうした家族割引は、離れている場所に住んでいても、たいていは家族であることを証明する書類を提示すれば加入できる。

 ただし、キャリアによって「家族の定義」も異なるのが面白い。

 ドコモの“家族”の定義は「主回線のユーザーから見て3親等以内の副回線契約者」。自分から見て曽祖父母、祖父母、両親、叔父・叔母とその配偶者、兄弟姉妹、姪・甥とその配偶者、子供とその配偶者、孫とその配偶者、ひ孫とその配偶者……とかなり幅広い。

 祖父に主回線を持ってもらえば、いとこ同士全員がファミリー割引を組むこともできてしまうわけだ。

 それを上回るのがauだ。「血縁関係・姻戚関係の2つを基本的な定義にしている」といい、血縁関係や婚姻関係を証明できる書類をすべて提示すれば、いとこやまたいとこ、はとこ……など、“一族割”ともいえそうな範囲で家族割に加入できる。

 ボーダフォンも血縁関係にあることを証明できれば、家族割引を組むことが可能。特に何親等までという制限は設けていないので、auと同様、書類さえ用意すれば広い範囲で家族割引を組める。

 ボーダフォンの特徴は、同じ屋根の下に住んでいながら家族であることの証明が難しい場合にも、家族割引加入を考慮してくれる点。夫婦別姓の家庭や、結婚を前提に同居を始めているカップルなどにも、「“家族”という前提の元、同じ屋根の下に住んでいることを証明できれば家族割引を組める」(ボーダフォン)という。

 またドコモとKDDIの場合、1人で2回線以上契約して、それらを家族割引の対象にすることもできる。家族がいなくても家族割引を組めるわけだ。これは、音声端末+データカードなどを契約するときに威力を発揮する。また、「田舎の両親に携帯を買ってあげる」といった時にも、自分名義で契約してあげれば“家族の証明”などの手間がいらず簡単だ。


 ドコモは4月のファミリー割引の割引き率アップによって、年間800億円の減収となるという。裏を返せば、800億円分がユーザーに還元されるわけで、このファミリー割引を活用しない手はない。

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