カーナビのように目的地までの道案内をしてくれるのが、auのEZナビウォーク。ルート上には、自分が歩いている軌跡が表示されるため、間違った方向に進む心配もない。メジャーなタウン誌との連携も進んでおり(9月22日の記事参照)、「行きたい場所にすぐ行ける」土壌が、さらに整いつつある。
便利なこと、この上ないEZナビウォークだが(8月5日の記事参照)、使っているうちに、改善を望みたい部分もいくつか出てきた。
EZナビウォークには、利用頻度の高いスポットを20件まで登録しておける「Myスポット」という機能がある。EZナビウォークの一番上の階層に表示され、「ここへ行く」を選べば、現在地からの経路や道順をすぐに調べられる。
実はほかにも、これと同じ機能を果たすものがある。アドレス帳に登録したGPS情報だ。ここにGPS情報を登録しておけば、アドレス帳から「GPSメール作成」「地図を表示する」「ここへ行く」「GPS情報詳細」といった機能をすぐに利用できる。登録件数に限りのあるMyスポットと異なり、メモリ容量の許す限り登録可能。機能的にもMyスポットと変わらないため、便利に使える機能だ。
ただし、こなれていない部分も多い。まず、アドレス帳にGPS情報を登録するのが面倒。アドレス帳に住所や電話番号が入力されていても、そこからEZナビウォークを呼び出して登録……というわけにはいかない。登録するには、「EZナビウォークを起動して位置情報を検索」-「地図メールを自分宛に送信」-「そこからアドレス帳に登録」──という、なんとも面倒な手順が必要になってしまうのだ。
せっかく入力してあるアドレス帳データを、EZナビウォークに連携させてくれれば、ユーザーの使い勝手は向上しそうだ。
また、メールの文面に住所や電話番号が書いてあった場合、その情報とEZナビウォークが連携してくれたら──とも思う。例えば、待ち合わせの住所や発表会の案内がPC宛のメールで送られてきた場合、EZナビウォークがメールと連携しているなら、そのままメールを携帯に転送してしまえばいい。携帯側で受信したメールの住所部分を押すと、EZナビウォークが起動し、目的地に設定できる──こんな使い方ができたら、さらに便利だ。
もう1ついうなら、アプリの中断や検索結果をオフラインでも閲覧できる仕組みにも対応してほしい。EZナビウォークは中断が選べず、電波の届かないところでは検索結果の参照ができない。せめて検索結果がオフラインで見られれば、電車の中で次の経路を確認──といったことも可能になる。
|
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.