ソフトバンクの宮川潤一社長は2026年2月9日、「2026年3月期 第3四半期 決算説明会」で料金プランの値上げに言及した。宮川氏は、「人件費や外注費が上がってきた環境を考えると、やっぱりどこか(のタイミング)で値上げしなければならない。これからさまざまな検討をして結論を出していきたい」とした。
宮川社長は2025年11月5日の決算説明会でも、業界全体が値上げの方向に動く中で「ソフトバンクはどこかで値上げに踏み切る」と明言していた。他社が先行して値上げを実施したことへの対応については、「短期的には良かったのではないか」としつつも、「企業は短期で判断すべきではない」と回答している。
その上で、昨今のインフレ傾向を踏まえ「これだけ物価が高騰している中では、われわれもどこかで動かざるを得ないだろう」と述べ、中長期的な視点から値上げを検討していることを示唆していた。今回の発言は、SoftBankブランドでの価格改定について、その判断がいよいよ近づいていることを窺わせるものだ。
一方、サブブランドのY!mobileでは、2025年9月25日に新プラン「シンプル3」を発表済みだ。S(5GB)、M(30GB)、L(35GB)の3種で、余ったデータは翌月に繰り越せる。Lは10分以内の通話が無料になるほか、グループ通話などの有料オプションも無料で利用できる点が特徴だ。
料金面では各種割引を拡充。「PayPayカード割」や「おうち割 光セット(A)」を適用することで、Sプランなら月額858円で利用できる。従来の「シンプル2 S」の実質価格よりも安く設定し、コストパフォーマンスを高めることでユーザーへの還元と競争力の強化を両立させた。
独自の特典も強化し、海外では月2GBまで追加料金なしで利用できるほか、PayPayの決済回数に応じて翌月のデータ容量を最大10GB増量する仕組みも導入。通信と生活サービスを組み合わせることで、経済圏の利用促進と「お得さ」をアピールする内容としていた。
Y!mobileの新プランについて宮川氏は、11月5日の決算説明会で「上手にやったなと正直に思っている」と評価していた。一方で、SoftBankブランドでの値上げについては、これまでの発言から「いつ動こうか模索している最中」の状況が続いていた。
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