結局、何が視られるのか?(1セグ放送編)1セグ放送&モバイル放送・徹底比較(2/2 ページ)

» 2004年10月02日 03時00分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 こう見ていくと、放送局が通信の利用に消極的なようにも思える。確かに、放送関係者の意見を総合すると「早く家に帰って固定テレビを見るのが一番」。だが画面が小さくていいなら、移動中でも1セグ放送を視聴できる。そこが1セグ放送のメリットだといった認識であることが分かる。

 もちろん、1セグ放送の映像をトリガーとする通信を否定しているわけではない。「テレビを見ていて、知りたいと思う情報は端末で取得できるようにする。それは、iモードで取れるもの(情報量)を下回ることはない」(大吉氏)

 通信を利用したeコマースの可能性も見逃せない。1セグメント放送は完全な広告モデルだから、通信も含めた広告効果をきちんと検証しなければならないという側面がある。

 井川氏は、1セグ放送端末では視聴形態からして「通信に使える親指が空いている」と話す。「最低限のことはやらないといだめで、そのためのスキームを考えている」。だが、すぐには何がヒットするか見定められないようだ。

 井川氏はまた、この問題で通信キャリアが「早急にビジネスモデルを考えるべき」と急いでいることに苦笑する。「通信事業者は、(事業を考える)スパンが短い。放送事業者は、もっと長い目でものごとを見る」。じっくりと取り組む姿勢であることをうかがわせた。

1つ、具体例を挙げるなら

 放送とうまく融合させた通信コンテンツというのは、何があるのか。井川氏は言葉を選びつつ、テレビ制作の過程で残った「端切れみたいなもの」を再利用する手もあると話す。

 「バラエティがあって、放送されなかった部分を視られるようにするとか。それが面白いかどうかは分からないが」

 一般にテレビ番組は、「100時間カメラを回して、そのうちの1時間しか流さないということが往々にして行われている」(大吉氏)。いわば、面白い部分だけを凝縮したのが本放送だが、残り部分からもオマケコンテンツを生成するとの発想だ。このやり方なら、制作コストを抑えることも可能との考えもあるようだ。

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