プリペイド廃止は「ユーザーのことを考えるべき」

» 2004年10月28日 18時56分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]

 プリペイド携帯が犯罪に悪用されやすい現状をめぐり、警察庁や一部政治家が規制の強化、ひいては販売禁止などに向けて動いているとの報道がある。

 中間決算の会場でコメントを求められたKDDIの小野寺正社長は、「プリペイド携帯の仕組み自体は、問題がない。本人確認をどうするかだ」との見方を示した。

 「プリペイド携帯は、海外からきたユーザーなどに使い勝手がいい。ドコモは廃止も検討しているようだが(9月30日の記事参照)、KDDIとして身元確認をきっちりやることで継続したいという気持ちは、変わっていない」

 同氏はまた、欧米ではプリペイド携帯の比率が高く、日本の状況のほうがむしろ珍しいと指摘。

 「法律上、禁止されると言われれば従わざるを得ない。ただ、ユーザーのことを考えるべきでは」。KDDIとしてはプリペイド加入者の比率が低いので、仮に禁止されても経営への影響は少ないのだが……とも付け加えた。

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