DVB-H【でぃーぶいびー・えいち】

» 2004年11月18日 21時59分 公開
[江戸川,ITmedia]

 DVB-H(Digital Video Broadcasting for Handheld)は、携帯電話向けのデジタル放送規格。すでにドイツ(ベルリン)、フィンランド(ヘルシンキ)および米国(ピッツバーグ)など一部の地域で、同規格による試験放送が開始、もしくは予定されている。

 日本で始まっている地上デジタル放送は、世界各国で導入が進められている。日本のシステムはISDB-T(Terrestrial Integrated Services Digital Broadcasting)と呼ばれるもの。一方、米国にはATSC(Advanced Television Systems Committee)と呼ばれる規格がある。

 地上波デジタル放送を携帯電話で受信するアイデアも、各国に存在している。中でも欧州の団体DVBが推進しているのがDVB-Hになる。欧州の地上波デジタル放送「DVB-T」のサブシステムに当たる。同規格は米国でも採用が見込まれており、ピッツバーグでの実験を皮切りに2005年にも全米での展開を図ろうという動きがある。

 DVB-Hが開発された背景には、携帯電話のバッテリーの問題がある。一度の充電のみで数日間に渡って利用される携帯電話では、処理の負荷が高いDVB-Tをそのまま採用することは難しい。受信機の能力としては十分でも、DVB-Tでは消費電力が高すぎるというのだ。そこでデータの連続受信ではなく、間欠的に受信することで解決を図ったのがDVB-Hになる。

 またDVBによれば、日本の開発したISDB-Tでも携帯電話向けのシステムが稼動する予定であることは承知しているものの、端末の消費電力や、受信機のコスト、システムの複雑さなどに懸念があるという。ETSI(欧州通信規格協会)によって標準化されたDVB-Hは、約50のDVB-T導入国での展開が予定されている。

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