操作面に課題も残すが、さすがの画質〜「SH901iC」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/4 ページ)

» 2004年12月24日 19時42分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
開くと円形の十字キーが2つあって妙な感じではある。一番下の[view]ボタンを押すと全画面表示になる

 1つめは撮影時の画面。相変わらず上部の撮影情報表示エリアと下部のコマンド表示エリアが大きな場所を占めていて、構図が確認できない。上下の端がごそっと隠れてしまうのだ。開いているときは[view]ボタンで全画面表示をオン/オフできるが、ビューアポジション時はサブメニューからたどる必要がある。しかも全画面表示にすると撮影情報などが表示されないので、常時全画面にすると不便だ。

 フロントコマンダーのどれかのキーに、全画面表示のオン/オフを割り当ててほしかった。通常モードで上下がトリミングされて表示されるのは受け継がなくてもよかった点だ。

 2つめは、画像が必ず縦位置で記録されるという仕様だ。SH900iやSH506iCでもそうだったので仕方ないのだが、ビューアポジションでサイドのシャッターボタンを使って撮ったときは「EXIFタグに横位置で撮った」という情報を書いてくれるとか(そうすると対応ビューワーで見たときちゃんと90度回転して表示してくれる)、横位置で記録するとかしてくれてもいいと思うのだ。

 画像はすべて縦位置、という考えは悪くないし、“何でもかんでもVGA以上の画像サイズなら横位置記録になる”という昨今の風潮はどうかと思う。しかし「ビューアポジションでサイドのシャッターボタンを押してデジカメスタイルで撮った写真が縦位置で記録されてしまう」のはすごく違和感がある。

 閲覧するときもビューアポジションで見るのだし、プリントすればどちらでも同じだから関係ないわけだが、撮った写真をメールで送ったりPCに転送してみる人にはひっかかる問題だ。

メニューは豊富。データBOX表示は「再生モード」だと思えばいい。カメラモードは静止画か動画かなどを決める。オリジナルモードを使うと2つまで任意の設定を記録できるのでうまく使うと便利

 3つめは時間。2メガモードのスーパーファインでminiSDカードに自動保存する場合、記録終了まで約13秒もかかった。まあSH900iの約16秒に比べると高速になっているが、使っていてストレスが溜まる速度だ。SH506iCの6.5秒に比べても遅くなってしまった。

 VGAサイズのノーマル画質だと約3秒でさくっと記録できるので、2メガモードは必要なときだけ使うくらいがストレスもなくいいのかもしれない。

 さらに再生時にかかる時間にも参った。2メガモードで撮った画像が詰まったminiSDの画像を再生しようと思ったら、最初の1画面分のサムネイル表示だけで50秒以上かかった。これはちょっと気になる。日常的に2メガモードを使う人はいない、ということなのだろうか?

 と、苦言も呈したが画質はさすがにSHなのであった。

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