鮮やかで豊かな絵作り、ただしノイズが気になる〜「N900iG」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/3 ページ)

» 2005年01月06日 18時08分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

晴天下での撮影編

 まずはいつもの黄色い象のすべり台から。

 象のすべり台を撮影

 色がこってり乗った、少々クセがある画質だ。かなり濃いのだが色に関しては申し分ない。しかしよく見ると、暗部のディテールが怪しくて偽色がけっこう乗っている。画質レベルではCMOSとCCDの中間くらいと思っていいかもしれない。ちなみに人物モードで撮ると、もう少し白っぽくなる。

 人物モードで撮影

 この絵作りがどこまでνmaicoviconの個性によるもので、どこまでがカメラそのものの絵作りのせいなのかは分からないが、この色彩感覚がいい感じに出ると、こんなふうになる。

 次はあずま屋の写真だ。

 あずま屋を撮影

 遠景のディテールがかなりもやっとしているが、これはたぶん、ピントの山をけっこう手前に持ってきているのだろう。発色や雰囲気はすごくいい。ディテールより色の豊かさを取ったという感じだ。

 庭園を撮影

 このカットを見ても、1〜2メートルの距離にピントの山があり、遠くにあるものはややシャープさに欠けるのが分かる。でも色はきれいだ。真冬にこれだけ撮れれば問題ない。

 青空を撮影

 気になるのはやはりノイズ。この青空を見るともうちょっと滑らかな絵作りをしてほしい気はする。

 νmaicoviconのウリのひとつは「スミア」がでないこと。CCDで強い光源を撮ると、上下に光の柱が出てしまう。本職デジカメはメカニカルシャッターを利用してそれを防いでいるが、カメラ付き携帯はそんな機構を持たないのでどうしてもスミアが出るのだ。

 左がN900iG、右がF900iCで撮影した夕日

 同じ夕日を撮ったものだが、CCDを採用したF900iCでは見事に光の柱が立っている。ただ、強い光源を撮らない限りこういうことは起きないのでCCDを使っているからといって気にすることはない。N900iGでは確かにスミアは出ていなかった。

 遠景は苦手だが、マクロは強力。5〜9センチまで寄れる。

 マクロモードで撮影

 ただマクロ時は、ピントの合う範囲がかなり狭くなるので、使いこなすのは難しいかもしれない。

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