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» 2005年01月12日 17時19分 公開

効率よいメール入力を考える:第1回 大画面+ATOK、「W21CA」の文字入力の実力は? (1/4)

メールやメモなど、携帯で日本語を入力する機会は多い。連載第1回となる今回は、最新版のATOKと広い液晶画面を備えたカシオ製WIN端末「W21CA」を取り上げ、どの程度日本語入力がしやすいかを見ていこう。

[太田純,ITmedia]

 W21CAに搭載されているのは、ジャストシステムの「ATOK for au(関西弁対応)+APOT」という日本語入力ソフトだ。ジャストシステムはPC用ワープロソフトの「一太郎」で有名な老舗であり、日本語入力に関しては20年の歴史がある。長年の経験に裏付けられた入力操作のしやすさには定評があり、それが携帯端末の文字入力にもうまく反映されているという印象だ。

カシオ製au端末「W21CA」。日本語変換システムはジャストシステムの「ATOK for au(関西弁対応)+APOT」を搭載している

キータッチを減らせる予測入力

 最近の携帯端末は予測入力が急速に進歩している。うまく使えばキータッチを劇的に減らせるからだ。予測入力には最初の1文字〜数文字を入力するとその文字で始まる単語を表示する“前方一致検索”と、直前に入力した単語から次の単語を予測して表示する“次文節予測”がある。この分野の開拓者はPOBoxであり、登場からしばらくは独走状態だったが、ここに来て他社もようやく追撃態勢が整ってきたようだ。中でもATOKの予測入力の進歩にはめざましいものがある。

 ATOKの予測入力はAPOT(Advanced Prediction Optimazation Technology、先進的予測最適化テクノロジー)と呼ばれるが、「よくぞここまで」と思うほどPOBoxに似ている。ジャストシステムにとってPOBoxはよほど脅威だったのだろう。これほど短期間でAPOTをPOBoxと遜色ないところまで熟成させてきたのがその証拠だ。これに比べると、APOTを搭載していない頃のATOKの予測入力機能はおもちゃにしか見えない。

 同じ日本語入力システムでも、端末によって内容は異なるが、ここではW21CA版のATOK+APOTを見ていく。まず気がつくのはW21CAが予測入力に非常に適した端末だということだ。予測入力では画面のかなりの部分を候補一覧が占めるので、メール編集画面がそのしわ寄せを受けることになるが、W21CAはQVGAよりもさらに縦長(240×400ピクセル)なので画面に余裕がある。同じATOK+APOTを採用した「A5406CA」と見比べてほしい。

A5406CA(左)と、W21CA(右)のメール編集画面。ガイダンス表示に場所をとられることもあり、予測入力中には編集スペースは3行しかない。右のW21CAでは同じ状況で6行の編集スペースを確保できている

 画面の話が出たついでに、コントラストについて触れておこう。APOTの予測候補ウィンドウは文字入力中はグレー地に黒文字で表示されており、晴れた屋外では非常に判読しづらい。候補ウィンドウに入れば白地に黒文字となって見やすくなるのだが、候補ウィンドウに入るかどうか決めるときに見づらいのでは意味がない。ぜひ改善してほしいところだ。

 なお、メニューM331で配色にブラックを選べば候補ウィンドウがグレー地に白文字、黒地に白文字となり、いくらか見やすくなる。

W21CAの予測入力を試してみよう

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