セルラー「切らないで! あなただけが頼りよ」Mobile&Movie 第152回

» 2005年03月04日 17時03分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名セルラー(CELLULAR)
監督デヴィッド・R・エリス
制作年・製作国2004年アメリカ作品


 携帯電話が登場する映画を数多く取り上げてきましたが、とうとう「セルラー」――携帯電話――がそのままタイトルとなった作品が現れました。

 本作品は誘拐事件の人質救出のため、携帯を片手に若者が奮闘するノンストップ・スリルアクション。もちろん最初から最後まで、携帯電話が大活躍。エンドロールにまで、携帯電話の液晶部分が使われる徹底ぶりです。

 物語のキーになる携帯電話を持っていたのは、ハンサムでノリの軽いライアン。ロサンゼルスのビーチで、買ったばかりの携帯電話を友人に見せびらかしながら、ビキニ姿の女の子を携帯カメラで撮ったりと、のんびりと休日を過ごしていました。そこへ昔の彼女クロエが通りかかり、ライアンは調子よく声を掛けますがつれない返事。ライアンはもう一度ヨリを戻そうと食い下がりますが、不真面目で無責任な性格についていけないと、はっきり断られます。そんなクロエの姿さえ、携帯のムービーで録画していたライアン。どんな時もノリの軽さは変えられないよう。

 ビーチから車で帰ろうとした時、ライアンの携帯電話の呼び出し音が。

 「クロエ?」

 「もしもし? つながった?」

 クロエからの仲直りの電話かと思い、慌てて出たライアンはがっかり。聞き覚えのない女の声でした。

 「助けてほしいの! 誘拐されたの!」

 切羽詰まった声で訴える女。

 「トラブってるなら警察に電話すれば?」

 ライアンはいたずら電話だと思い、相手にしません。

 「切らないで! あなただけが頼りよ」

 女は自分の今の状況を説明し出しました。名前は、ジェシカ・マーティン。子供を学校に送り出した後、自宅に数人の男が押し入り、誘拐されたと。そして、閉じ込められた部屋にあった電話で今かけていること。その電話は叩き壊されて、何とか回線を復旧させてかかったのが、この電話だったこと。

 「楽しかったけど、俺も忙しいんだ」

 ジェシカの話を信用できないライアンは、電話を切ろうとします。すると受話器の向こうで、ジェシカの悲鳴が。男に脅されている様子が携帯越しに伝わってきて、ようやくライアンはジェシカが本当に誘拐されたと分かったのでした。

 ライアンはジェシカの言う通り、携帯を切らずにそのまま警察へ向かい、受付にいた警官ムーニーに説明します。しかし担当が違うと言われ、別の階へ向かわされる羽目に。すると、電波が弱くなり、通話が切れそうに……。ジェシカは、もうすぐ息子リッキーの学校が終わる時間なので、何よりも彼が誘拐されるのを防いでほしいとライアン懇願します。ライアンは警察を後にして、小学校を目指します。リッキーの特徴などを聞きながら、急いで車を飛ばすライアンですが、タラタラ走っている車のせいでなかなか進めません。

 「携帯切れよ! 運転に集中しろ!」

 自分のことを棚に上げて、窓から叫ぶライアン。携帯電話の向こうのジェシカのために、ライアンは電話をつないだまま奔走します。ライアンは、リッキーを守ることができるのか? ジェシカを誘拐した男たちの目的は何なのか? 携帯電話のバッテリー切れや、混線のトラブルを乗り越え、無責任男だったライアンがヒーローとして活躍します。

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