スライド&多機能でもコンパクト、W31SAを試す(3/4 ページ)

» 2005年05月11日 20時12分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ラジオ機能では、単にFMラジオを聴くだけでなく、放送中の曲名をWeb経由でチェックしたり、そのまま着うたを検索したりできる。

FMラジオのソフトはBREWアプリとしてプリインストールされている。決定キーを押すだけで、放送されている楽曲の曲名をWebから入手し、マーキー表示してくれる

 W31SAで大きく変わったのはアンテナを内蔵したこと。このためアンテナ機能内蔵の専用イヤホンを用意せずとも、ステレオスピーカーで手軽にFMラジオが楽しめる。また従来通り、付属のイヤフォンを接続すれば、さらに受信状態を改善できるという。

 実際にFMラジオを受信してみたが、東京都大田区の筆者宅の屋内では、イヤホンなしでも「NHK-FM」「TOKYO FM」「J-WAVE」をクリアに受信できた。玄関先に移動すると、さらに「InterFM」「NACK5」「bay FM」「FM ヨコハマ」が受信可能となり、東京地区向けのFM放送は内蔵アンテナだけですべて受信できたことになる。十分な受信感度が確保されているといえるだろう。

 ちなみに付属のイヤホンを接続すると、それまでノイズ交じりだった「InterFM」がクリアに受信可能になった。ただし、これ以外は大きな変化はなし。イヤホンで受信感度は改善されるが、劇的というほどではなさそうだ。ちなみに、付属以外のイヤホンでもアンテナ効果は得られるが、付属のものほどの効果は得られないという。

ちょっと癖はあるが、不満はない基本性能

 最後にアドレス帳、Eメールといった基本的な使い勝手を確認してみよう。auの三洋端末は従来から、携帯としての基本的な機能も充実している。特に改良点などは見られないが、それだけ完成しているともいえる。

 例えば、Eメールと通話の連携にしっかりと対応。発着信履歴から、アドレス帳に登録されたEメールアドレスへメールを送信できる。Eメールの表示画面からはアドレス帳に登録されるため、電話番号での発信はできない。ただしEメール送受信履歴からは、電話発信ができるようになっている。アドレス帳に複数の電話番号やメールアドレスが登録されている場合、これを選択することもできるなど、連携面はほぼ万全だ。

Photo このように音声の発着信履歴から、アドレス帳のEメールアドレスへメール送信できる

 Eメールは送信元アドレス、ドメインを利用した振り分けのほか、題名の部分一致での振り分けも可能。メーリングリストやニュース配信などの振り分けにも対応できる。さらに「なかよしボックス」と呼ばれる別のメール一覧も準備されており、頻繁にメールを受信する相手を登録しておくと、通常のメールボックスとは別の振り分け条件で一覧することも可能だ。

Photo メールの振り分けは、現在のau標準仕様ともいえる。フルメールアドレスやドメインに加え、件名の部分一致でも振り分け可能

 三洋独特の操作性を持つのがアドレス帳だ。

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