元ポケベルユーザーの憂鬱長期ロードテスト「P901iS」 No.10

» 2005年07月20日 23時17分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 前回の長期ロードテストから、2週間も間が空いてしまいました。本当にゴメンナサイ! 今週はなんとか、更新ペースを上げていきたいと思います。

ごめんなさい、私、せっかちなんです

 あまりに間が空いてしまったので、前回の話のおさらいから。P901iSの文字入力の話で、予測変換候補を出すために↓キーを長押ししなくてはいけないこと、予測変換候補の辞書が初期状態では空っぽで、ユーザーが変換・入力した候補しか出してくれない、という内容でした。長押しが面倒な上、候補も少ないので、正直なところ「この機能、要らないな〜」という感じ。

 ところで、P901iSの最大の問題(だとヨシオカが思う)点が、キーレスポンスの遅さです。D901iSのロードテストを担当しているゴトウさんも書いていますが(6月28日の記事参照)、FOMAは全般的にレスポンスが遅め。その中で比較してもP901iSは遅いと感じます。

 そんなわけで、最近ヨシオカは予測変換機能をオフにして使っています。「メニュー」−「設定」−「その他」−「文字入力方式」−「ワード予測」で「OFF」を選び、予測変換機能を切ります。ついでに、「メニュー」−「設定」−「その他」−「文字入力方式」−「ガイダンス」もOFFにしてしまってます。こうすると、ちょっと文字入力時のキーレスポンスが良くなるようです。予測変換機能が不要な方は、お試しを。

ベル打ちは慣れてる、はずなんだけど

 さて、ここから2タッチ入力、いわゆる“ベル打ち”の話です。

 私はポケベル世代。学生の頃は今ほど携帯電話が普及しておらず、休み時間になると公衆電話に走っては、友達に「ゲンキ?」「アシタアソボウ!」などとポケベルのメッセージを打っていたものでした。もちろん入力文字表なんか見ません。

 ベル打ちはお手のもの、だったはずなのですが……。中途半端にベル打ちに慣れている私は、数字やアルファベットを打とうとするたびに混乱してしまうのです。あと、句読点も。

2タッチ入力表。1つの枠の中に1つ文字が入っているものは、上段が大文字入力モード、下段が小文字入力モード

 表を見ていただくと分かる通り、2タッチ入力ではアルファベットも数字も数字を2回押すことで入力できます。「A」と入力するには「1→6」、「1」と入力するには「9→6」と打ちます。

 これが困るんですよね。アルファベットや数字の2キー入力がパッと出てこないんです。「ABC」と入力するには「161718」となるんですが、私の指は、ついキー表記通りに「222」と押そうとしてしまう。数字もそうです。「123」と入力するのに「969798」とはなかなか打てない……。

 そのため、数字やアルファベットが出てくると、かな入力に切り替えて入力するんですが、この切り替えがものすごく面倒くさい。「機能(iモードボタン)」−「十字キーの左(機能メニューの3ページ目へダイレクトに飛ぶ)」−「4(入力モード切り替え)」−「1(かな方式)」−「文字キー(メールボタン)」で、ようやく数字やアルファベットモードに切り替わるのです。

 もう1つ、しばらく悩んだのが句読点の出し方。句点と読点が、濁点/半濁点と同じ「04」/「05」に割り当てられているのですが、小文字入力モードでないと句読点は入力できないのです。

 これまでにも携帯でベル打ちをしていたんですが、句読点の扱いは機種によって全然違うんですね。便利だったのは「*」「#」に割り当てられている機種や、「04」と打ったあとに「大文字/小文字」キーを打つと「、」と入力される機種。これがだめでも、「てん」「まる」の変換候補として学習させておき、「て」「ま」と打つだけで予測変換候補として「、」「。」を表示させることができる機種は不便を感じませんでした。

 P901iSはこれができないので、句読点を打ちたくなるたびに「800480」「800580」と打って、大文字入力モードと小文字入力モードを行き来しなくてはなりません。面倒なので、句読点のないメールを打つこともしばしば。

 余談ですが、松下電器産業の中村邦夫社長は、移動中に携帯でメールを打って部下へ指示をとばすという話を聞いたことがあります。「メールを早く打つ方法を教えてあげよう。それはね、句読点のないメールを打てばいいんだ」と言ったとか言わなかったとか。むぅ、説得力ありすぎ……。

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長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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