P901iSがN901iSにかなわないところ:長期ロードテスト「P901iS」 No.11

» 2005年07月22日 05時32分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 しつこく続く、日本語入力の話題。もうちょっとで終わりますので、いましばらくお付き合いくださいませ。

素早く入力モードを切り替える方法

 読者の方から「『お』など行の後ろを入力するには『1』を押してサイドボタンを1回押す方法があります」というメールをいただきました。

 本当だ! たしかに5タッチで入力するときにサイドボタンを押すと「お」「え」「う」……と変換されますね。ただ問題はこの方も書かれているとおり「サイドボタンは押しにくい」ところ。そのため、使いやすいかどうかは微妙なのですが。

 もう1つ。前回、「入力モードの切り替えが面倒だ」と書いたところ、複数の方から「文字(メール)ボタンの長押しでモード切り替えできますよ」というメールをいただきました。

 これも知りませんでした。文字ボタンを長押し(2秒弱)すると、「5タッチ」→「2タッチ」→「T9」というように、入力モードが切り替わります。長押しで好きなモードに移ったら、短く数回押して漢字/カナ/英/数を切り替えると、スムーズに文字が入力できるようになりました。これ、ものすごく便利です。教えてくださった方、どうもありがとうございます。

 ただしP901iSは、インライン入力(文字入力のウィンドウを使わず、文字を入力したい場所で直接入力すること)に対応していません。そのためか、入力モードの切り替えができるのは文字入力ウィンドウ内だけなんですね。最初これが分からなくて、実はちょっぴり悩んでしまいました。

 私はあまりNやPの端末に慣れていないので知らなかったのですが、長年使っている人にとっては常識なのかもしれません。「NECの携帯電話(パナソニックモバイルのFOMAを含む)は独自な操作体系なので、覚えておくと便利な操作がいろいろあるよ」とは以前から聞いていたのですが、「なるほど、こういうことか」と非常に納得した次第です。

同じ901iSシリーズなのに……

 さて、5タッチ、2タッチと来た文字入力シリーズの最後はT9入力です。NEC製携帯端末に伝統的に搭載されている機能ですが、FOMAからはパナソニックモバイルの端末でも使われています。

 T9の特徴は、1つの文字を入力するためには、キーを1回押せばいいところ。子音だけ打てば、単語候補を選んで表示してくれるものです。ただ問題なのは、同じFOMA 901iSシリーズでも、PとNとでは、T9のバージョンが違う点。N901iSには、T9の最新版である「T9ダイレクト」が搭載されています。

 例えば、「明日」と入力するには「134」と打ち、候補を選びます。違うのはこの先です。P901iSでは「あした」「あさと」「あすと」「おして」「おした」「いしと」……など候補はひらがなで出てくるため、中から適当なものを選んで漢字に変換することになりますが、N901iSでは「134」と打っただけで、「明日」「押して」「押した」「麻人」「嘘と」など、漢字に変換が済んだ状態で候補が並ぶのです。

P901iS(左)とN901iC(右)で「134」と打ったところ(N901iCはN901iSよりも前の機種ですが、日本語入力方式は同じT9ダイレクトです)

 「ひらがなを選ぶ→漢字に変換」という手間が1段階省けるので時間が短縮できるのはもちろんなのですが、それよりも大きな違いが“見やすさ”。ひらがなで候補が並んでいるのと、漢字で候補が並んでいるのとでは、選びやすさが全然違います(写真を見ていただくと分かると思います)。

 もう1つの違いは、予測変換に入れるタイミングです。T9ダイレクト(N901iS/N901iC)では、1文字目を入力して確定していないタイミングから予測変換機能を使えますが、P901iSでは最初の言葉を選択し、変換して確定した後でないと予測変換機能が使えません。このあたりも、P901iSの予測変換機能を使う気になれない理由の1つです。とはいえ、↓ボタンを長押ししなくてはいけない点も※、ユーザーが変換・学習させた言葉しか予測変換辞書に入っていないところも、T9とT9ダイレクトで共通なのですが……。

※…N901iS/N901iCでは、↓キー長押しのほか、ニューロポインタで予測変換候補ウィンドウに移動することもできます。

 T9は“単語の読みが辞書にないと、入力がとたんに面倒になる”という弱点こそあるものの、慣れればかなり快適な入力方式です。それだけに、P901iSでもT9ダイレクトを搭載していてほしかったと切実に思います。このあたりは次のバージョンに期待、というところでしょうか。

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長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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