予測変換入力、もうちょっとなんとかならないかな 長期ロードテスト「P901iS」 No.9:

» 2005年07月05日 23時44分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 携帯での日本語入力は、数年前と比べて大きな進歩を遂げた分野です。機種によって使い勝手が全然違う点ですが、こればっかりは店頭のモックをいくら触ってもまったく分からないですよね。

 P901iSの文字入力周りは、改善の余地が大ありだと個人的には思っています。以下、どこがなぜ気になるのかを検証していきたいと思います。

かな、2タッチ、T9──3種類あるのはいいのだけれど

 P901iSには、3つの文字入力方法があります。

  1. かな方式(俗称:5タッチ)
  2. 2タッチ方式(俗称:ベル打ち)
  3. T9入力方式

 かな方式は、最も一般的な入力方法です。「お」と打つには「あ」を5回打つ方法ですね。3キャリアどこの携帯でも使える方法です。

 2タッチはかつてのポケベルと同じ入力方法で、ドコモ端末ではN、P、SHがサポートしています。子音と母音の組み合わせで入力する方法で、「あ」はア行(1)の1番目の文字なので「11」と押せばOK。「明日」と打つには「1132」と打って変換します。

 T9はNECのムーバ/FOMA端末とパナソニックモバイルのFOMA端末に特徴的な入力方式で、子音だけ指定すると、単語候補を選んで表示してくれるものです。「明日」と打つには「134」と打って候補の中から「あした」を選び、変換します※。

※ひらがなで「あした」と出さずに直接「明日」と出せる機種もあるのですが、今回はちょっと置いておきます。

 3つも入力方法があるものの、どの方法も少しずつ欠点があり「これが一番速く打てる」と言えないところが悩みどころ。悩んだ末に今は2タッチで入力しているのですが、これがベストとも言いづらくて……。

 以下、手持ちの端末(ドコモ「SH901iC」とau「W22H」)と比較しながら、それぞれの入力方法で気になる点をチェックしていきましょう。SH901iCには「ケータイShoin」、W22Hには「ATOK for au+APOT」という変換エンジンが載っています。なお、3機種ともある程度の期間使いこんだ端末なので、辞書が学習した状態になっていることはご了承ください。

かな方式──予測変換とアルファベット入力に不満

 まずかな方式から。予測変換※に入るのに↓キーを長押ししなくてはいけない、というのは前回書いた通りなのですが、実はそもそもこの予測変換辞書が使い物にならないという話もあったりします。

※P901iSの場合、予測変換といわずに「ワード予測」といいますが、ここでは予測変換と書きます。

 下の写真は、「あ」と1文字打ったところです。P901iSの予測変換候補は10単語、SH901iCは99単語(全角/半角の「ア」も含まれているので実質97単語)、W22Hは46単語出てきました。

左からP901iS、SH901iC、W22H。数多くの候補を出してくれるSH901iC、数は絞ってあっても利用頻度が高そうな単語を選んで上に出してくるW22H、どちらもそれぞれに使いやすい

 こんなに候補が少ないのは、予測変換辞書が初期状態では空っぽなため。そう、P901iSは、自分が入力・変換した文字列(の一部)しか、予測変換候補として出してくれないのです。

 次に、アルファベットを入力するケースを見てみましょう。例えば、最初カタカナで「スクリプト」と打つつもりが、打っている途中で「SCRIPT」と英語表記したくなることがあります。

 ほかの携帯の文字入力では「かなモードのまま入力し、英数カナキーを押して変換する」という入力方法が便利なのは前回書いた通りですが、このほかに「カタカナ語を入力・変換すると、英語で入力される」という機能があります。携帯で英字を打つのは面倒なので、この機能はなかなか便利なのですが、これもP901iSは対応していないんです。残念。

左からP901iS、SH901iC、W22H。SH901iCでは、入力している途中から予測変換候補として英字が表示されるので非常に便利。W22Hの場合は単語の最後までかなで入力し、変換するとアルファベットが表示される

 でもこれは、ダウンロード辞書を追加することでなんとかなります。「iMenu」−「メニューリスト」−「ケータイ電話メーカー」−「P-SQUARE」でP-SQUAREのサイトにアクセスすると、ダウンロードできる辞書が表示されるので、その中から「カタカナ英語辞書」を選んでダウンロードします。保存したら「メニュー」−「ユーザーデータ」−「ダウンロード辞書」−「ダウンロード辞書を選択」でカタカナ英語辞書が使えるようになります。この辞書の語彙数もそう多くはありませんが(Japanは変換できても、Japaneseはダメだったりとか)、でも入れるといくらかラクになります。

辞書をダウンロードしたら、変換候補の中に「Japan」が登場! ちなみに、ダウンロード辞書は5つまで登録可能。私はカタカナ英語辞書のほか、顔文字辞書も使っています

 う〜ん、文字入力の話はどうしても長くなってしまいますねえ……。2タッチとT9の話は次回に。

前 長期ロードテスト「P901iS」 次
長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月21日 更新
  1. 「マイナポータルアプリ」が「マイナアプリ」へ刷新されて何が変わった? メリットや利用方法を解説 (2026年09月20日)
  2. iPhone 18 Proに保護フィルムを貼るとFace ID認証できない不具合 原因は“赤外線カメラの位置” (2026年09月19日)
  3. Androidでおサイフケータイを使いたくない理由 初期化で消えないデータと売却時の落とし穴 (2026年09月19日)
  4. フォルダブル歴5年の筆者も驚いた「iPhone Duo」の完成度 ソフトウェアの力で再定義できるか (2026年09月19日)
  5. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  6. 「おサイフケータイ」のリセット方法を改めてチェックする(新しめの機種限定) (2026年09月07日)
  7. 月40GBになった「ahamo」はどれだけお得? 他社中容量プランと比較、「大盛り」に意外な落とし穴も (2026年09月21日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. iPhone Duo、256GBで36万4800円は妥当な価格設定なのか――アップル離れを招きかねない「既存モデルの価格改定」 (2026年09月20日)
  10. IIJに聞く“eSIMサポート”の裏側 「つながらない」「消した」なぜ起こる? 現場が打つ次の一手 (2026年09月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー