「W32SA」の基本機能を試す──日本語入力とEメール編(1/2 ページ)

» 2005年08月26日 23時52分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 「W32SA」(W32SA機種別記事リンク参照)は、アナログテレビチューナー(8月16日の記事参照)、FMラジオチューナー、FMトランスミッター、SD-Audio準拠の音楽再生機能(8月17日の記事参照)など、充実したAV機能が特徴のWIN端末。多機能ながらボディ形状はスタンダードな折りたたみデザインを採用している。

 厚さ28ミリのボディはスリムとはいえないが、重さは129グラムに抑えられている。また底面を絞り込んだデザインのため、50ミリという幅の広さを意識させない作りになっている。トップヘビーでもないため、手にした時の収まりも悪くない。

 折りたたみ型ボディの「W32SA」


 薄さが特徴の「W31T」と比べると厚さが目立つが、底面に向かって絞り込むなどの工夫により、ホールド感は悪くない

 操作体系もごくスタンダード。側面まで含めてキーの数は多いほうではなく、最上段のソフトキーは左がアドレス帳、右がEZアプリ、カメラ起動は側面というレイアウトも三洋端末のスタンダードといえる配置だ。キータッチはかなりソフトで少々違和感を感じる人もいるかもしれないが、操作性への影響はない。

 キーレイアウトも極めてベーシックなタイプ。左側面のキーは2つ

通話・メールの履歴連携も装備──Eメール機能

 au端末ではある程度機能が標準化されているEメール機能。メーカーの個性が出しにくくなったともいわれているが、W32SAでは三洋端末固有の機能も充実している。

 音声通話の発着信履歴からアドレス帳の情報を利用してEメールで返信したり、逆にEメールの送受信履歴から音声発信を行えるのは便利。ただしEメールの送受信履歴はメール一覧とは別に用意される仕様のため、“メールを読んで、即音声発信する”といった場合には若干操作が多くなる。

 音声通話の発着信履歴に加え、Eメールの送受信履歴も一覧可能。どちらの一覧からもアドレス帳の情報と連携して、音声発信やEメール作成を行える

 受信したEメールは受信ボックス内で最大10個のフォルダに保存でき、「フルメールアドレス」「ドメイン名」「アドレス帳のグループ」による自動振り分けが可能。振り分け条件を設定した後の再振り分けにも対応している。例えば、これまでは1つだった仕事関係のフォルダをさらに細かく分類したり、複数のフォルダに振り分けていたメールを1つのフォルダにまとめてしまうといったことも容易に行える。なお、件名での振り分けや送信メールの振り分け機能は備えていない。

 自動振り分けの設定では、ドメイン名を指定すると設定に「ドメイン」と表示される。この点は親切だ。自動振り分けは受信時に行えるほか、手動でも行える。フォルダの並び順も任意の順番に変更できる

 Eメールの管理機能としては、もう1つの受信ボックスともいえる「なかよしボックス」を備える。10個のフォルダに抽出条件としてメールアドレスを1件ずつしか登録できないが、重要なのは受信ボックスとは別の独立した一覧である点だ。例えば受信ボックスではドメイン名やグループで振り分けしている相手からのメールを、「なかよしボックス」では専用フォルダに振り分けて一覧できるわけだ。

 受信ボックスとは別に準備されている「なかよしボックス」。親しい友人や家族、恋人など、頻繁にEメールのやり取りをする相手からのメールに素早くアクセスできる

 メール一覧は、「3行で1画面に2件表示」「送信元の1行で1画面5件表示」「件名の1行で1画面5件表示」の3種から選べ、フォントサイズは固定されている。3種類の一覧画面は設定メニューから変更しなくても、一覧画面で「#」を押せば切り替わる。一覧性重視タイプではないが、さまざまな並べ替え機能に加えて、本文からの検索機能も持つなど検索性という点では悪くない。

 メールの一覧は3通りから選べる。いずれも一覧性に優れるとはいい難いが、一覧のまま本文の先頭が確認できる点などは便利。検索機能も充実している
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