ケータイデザインはファッションか?──GDP2005(1/2 ページ)

» 2005年08月28日 03時30分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 携帯のデザインとはいったい何なのか。「グッドデザイン賞」にノミネートされた製品の展示を行う「Good Design Presentation 2005」の会場で行われた「ケータイデザインミーティング2」では、各携帯電話メーカーのデザイナーが集まり、携帯電話のデザインについてのディスカッションが行われた。

 ナビゲーターの藤崎圭一郎氏が提示したテーマは、「ファッションとケータイデザインの共通性」。

 いわゆるプロダクトデザインは、衣服に代表されるファッションの世界と相容れない存在だ。ファッション──例えばTシャツのデザインは、良い悪いといった観点よりも、好き嫌いで決まるものとして捉えられている。1枚のTシャツに愛着を持って着続けるというよりも、その日の気分によって選ぶ。「ファッションショー」が新しい衣服を見せる催しを意味するように、良いものを長くというよりも、時代の流行を反映するものでもある。

 実は携帯のデザインも、こうしたファッションに近い方向に進んでいるのではないか、というわけだ。

左からシャープの水野理史氏、ソニー・エリクソンの佐藤敏明氏、東芝の中野展子氏、パナソニック モバイルの宮澤卓行氏、KDDIの小牟田啓博氏。水野氏は、「あらゆる人が持っている。そういう商品は携帯くらいしかない。時計とかサイフとか、身につけるものとして+αされた」と話した

把握しているだけで2000万枚──カスタムジャケット

 携帯のデザインが、いわゆるプロダクトデザインと異なる方向に進んでいることを示す、1つの例が“着せ替え”だ。

GSM圏向けのカスタムジャケット搭載モデル「A500」

 FOMA「P900i」のカスタムジャケットで、携帯デザインに新しい潮流を持ち込んだパナソニック モバイル。そこで主に海外向け端末のデザインを行う宮澤卓行氏は、カスタムジャケットの“ファッション性”に、こう言及する。

 「こちらで把握しているだけでカスタムジャケットの出荷は2000万枚オーバー。洋服と同じように、自分の価値観を外化する。そこにファッション性があるんじゃないか」

 カスタムジャケットが単なる着せ替えではない点が1つある。ファッションであるカスタムジャケットについては、メーカー側は敢えて“デザイン”をしていないことだ。

 「メーカーがジャケットのデザインを押しつけてはいけない。欧州のオペレータにカスタムジャケットを紹介するときは、『ここは(ユーザーが自分を表現する)1枚のキャンバスなんです』と言っている。4本のビスでジャケットは止まっていて、極端なことをいえばユーザーが木でジャケットを作って止めたっていいんです」

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月21日 更新
  1. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  2. なぜ「060」携帯番号は18カ月あっても延期になったのか? それでも「慌てる必要はない」現状 (2026年07月20日)
  3. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  4. 「Pixel 11」は何が変わる? メモリ減少で100ドル前後の値上げも? 出そろったうわさを整理する (2026年07月19日)
  5. ショップとAIで差別化を図る「ドコモの銀行」――住信SBIネット銀行ユーザーからは戸惑いも (2026年07月19日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. 携帯番号に「060」が採用されるワケ 「電話番号とは何か」を歴史とともに振り返る (2024年10月09日)
  8. iPhoneやApple Watch一斉値上げ 17無印は14万2800円に、17eは10万円超え 加速する中古スマホ特需 (2026年07月18日)
  9. “特典終了”が続く「d払い」「dポイント」のお得さはどう変わるのか これからは「dカード」の利用が得策? (2026年07月17日)
  10. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー