NTT対抗軸を――KDDI、パワードコムを吸収合併

» 2005年10月13日 19時36分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 KDDIと東京電力は10月13日、通信事業で提携すると正式発表した。両社のFTTH網を相互接続するほか、東電の子会社・パワードコムをKDDIが吸収合併する。固定・携帯・電力を融合した総合サービス網を築き、NTTに対抗できる企業グループを形成する狙いだ。

photo 左からパワードコムの中根滋CEO、KDDIの小野寺正社長、東京電力の勝俣恒久社長

 パワードコムの吸収合併は来年1月1日をめどに行う。合併比率はKDDI 1に対しパワードコム0.032。東電のKDDIへの出資比率は4.81%になる。

 パワードコム子会社のドリーム・トレイン・インターネット、フュージョン・コミュニケーションズ、ファミリーネットジャパンは、東電または他社への譲渡を検討。3社の扱いは東電が決める。

NTT対抗姿勢、鮮明に

 パワードコムの法人顧客基盤や営業力と、KDDIの固定・携帯通信網、東電のFTTH網・電力網を組み合わせ、NTTグループに対抗できる企業グループにするのが提携の狙いだ。

 KDDIのCDN網と東京電力のFTTH網を統合。両社の通信サービスも組み合わせ、価格競争力を高める。KDDIは、東電が今後実施する設備投資の資金の一部を負担。両社のFTTH事業全体の統合も視野に入れる。

 電力関連のサービスセットにFTTHサービスを組み込んだり、電力線インターネット(PLC)の提供も検討し、「FMC+E」(Fixed Mobile Convergence+Energy、固定と携帯の融合+エネルギー)サービスを展開するとしている。東電以外の電力各社との提携も視野に入れ、全国規模のNTT対抗軸を構築する構えだ。

 会見でKDDIの小野寺正社長は「KDDIのFTTH事業はNTTのダークファイバーを利用しているため、NTTの決めた料金以下にはできない」などとし、東電のインフラを活用してFTTH料金を下げ、サービスの柔軟性を高めたいとした。

 東電の勝俣恒久社長は「KDDIと相互補完して、パワードコムを生かしてもらいたい」とコメント。電力と通信を融合した新サービスを展開していきたいと話した。

 パワードコムの中根滋CEOは「NTTグループの対抗軸には1社だけではなれない」と、合併を歓迎する姿勢を強調。同社が議長を務める、全国の電力系通信会社の運営組織・Power Net Japanとも協調しながらNTTに対抗していきたいとした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月26日 更新
  1. 年会費9万9000円の価値はある? 最上位クレカ「Olive Infinite」と「Visa Infinite」の違いと持つべき人 (2026年06月25日)
  2. ドコモから「arrows Alpha2」登場 新素材とフルフラットパネルを採用、水中撮影にも対応 (2026年06月25日)
  3. スマホの短期解約、最長1年の「継続利用」容認で抑制へ 「お試し割」は統合 総務省が取りまとめ (2026年06月25日)
  4. 「海外からの迷惑電話が解消した」との声も NTTタウンページの「詐欺対策」アプリ、累計100万ダウンロード突破 (2026年06月25日)
  5. ソニー「aibo」の国内販売終了 なぜ、人に愛される存在になったのか (2026年06月25日)
  6. 折りたたみiPhoneに近いサイズ感? 「HUAWEI Pura X Max」実機レビュー 横長“パスポート型”が合理的な理由 (2026年06月24日)
  7. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  8. 「ソフトバンクの株価なぜ低迷」「料金値上げの影響」「PayPayに次ぐ新事業は?」 株主総会での質疑応答 (2026年06月24日)
  9. KDDIのISP向けメールシステムで不正アクセス BIGLOBEや@niftyなどで情報漏えいの恐れ (2026年06月23日)
  10. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー