閉じた状態でも、サブディスプレイで楽曲の状態が把握でき、アシストキーの短押しで再生の停止/再開、側面のボタンでボリューム調整や曲間移動が可能だ。メールの着信があると、再生はいったん停止し、アシストキーを押せばメールを音声で読み上げてくれる。その後、アシストキーを押すことで再生が再開できるという。楽曲データは「iTunes」などで使われる、ノンセキュアなAAC形式のもののみに対応している。
なおminiSDメモリカードは、512Mバイト品まで利用できるようだ。1Gバイト品を差し込むとエラーメッセージが表示された。
N902iのメール機能で面白いのが、入力した本文を解析し、それに合ったデコメールテンプレートを適用してくれる「おまかせデコメール」だ。
例えば「今日はドコモの発表会に来ています。」という本文を入力し、発話キーを押す。すると自動的にデコメールテンプレートが適用されて画面に表示される。デコメールは面白いが作るのが難しいのがネックだった。この機能を使うことで、簡単にバリエーションのあるメールが作成できる。
独自の道を着々と進むNEC製FOMA端末のLinux OSは、N902iでも改良が加えられている。特に感じるのは操作に対するレスポンスの向上だ。「N901iC」あたりまではかなり“もっさり”していた同OSだが、「N902i」では相当キビキビ動くようになってきた。
マルチタスク機能もインタフェースが改善され、画面下部に常時、現在起動しているタスクが表示されるようになった。「MULTI」ボタンを押すことで、このタスクを順次切り替えることができる。またタスク選択時に左ソフトキーを押すと、待受画面に戻ることも簡単にできる。
電話帳も改善が加えられた機能の1つだ。NEC製端末の電話帳は、まず検索を行い結果から選択するという使い方がメインだった。N902iでは「あかさたな」タブ形式の電話帳一覧が用意され、タブを切り替えながら一覧できるようになった。待受画面から上キーを押すとタブ型電話帳、下キーを押すと従来通りの検索画面となる。
メール作成時に、宛先の入力が容易になったのも改善点だ。「TO」の欄で決定ボタンを押すと、電話帳/送信アドレス一覧/受信アドレス一覧、メールメンバー、直接編集といった選択肢が出てくるようになった。
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