大人に向けた「上質・洗練・知性」を──開発陣に聞く「F902i」(2/2 ページ)

» 2005年11月22日 01時17分 公開
[房野麻子,ITmedia]
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前モデルからの進化点

 細かい部分でもF901iSからバージョンアップが図られた。ノンセキュアAACに対応する音楽機能は専用メニューが採用され、ダイヤルキー1の長押しで起動する(別売りのスイッチ付きイヤホンマイクを使用する場合は、スイッチの長押し)。iモードやメール作成をしながらのバックグラウンド再生や、シャッフル再生も可能になっている。

 ただ音楽再生機能については今後、著作権保護機能を入れることも検討しているという。「今後はminiSDの著作権保護付きのデータを扱っていくという方法で、保護機能を付けていくことを検討している」(同氏)

ミュージックプレーヤーの独立メニューを採用。シャッフル再生、イントロ再生も可能。再生時には丸窓に曲名やイコライザ的な水の動きが表示される


新たに記録画素数400万画素の200万画素スーパーCCDハニカムを搭載。撮影補助用ライトはiSの約10倍の明るさになった。4枚の画像をつなぎ合わせ、最大170度の範囲を1枚の画像として表示できる「パノラマ撮影」を搭載。撮った画像はオートスクロールで見ると、広がりを感じられて楽しい


開閉ロックもパワーアップ。本体を閉じたときにロックがかかっていないと、背面のセキュリティランプが赤く光って知らせる。ちなみにランプは着信や不在着信を知らせる通常のLED機能も兼ねている。指紋認証センサーは小ぶりになり、ダイヤルキー面との高低差が大きくなった。「認識精度99%以上のレベルで前モデルより上がっている」(同氏)

 文字入力システムはジャストシステムのATOKを富士通としては初めて採用。また、圏外から圏内に入ると自動的にメールを送信する「圏外自動送信機能」、メールに簡単操作で返信できる「クイック返信」も搭載された。

今後“富士通”と“三菱”の独自性は出てくるのか

 富士通と三菱電機はSymbianベースのFOMAを共同開発しており、両端末のUIや機能は似たものが多い。902iシリーズでは、やはり共同開発を行っているNECとパナソニック モバイルコミュニケーションズの端末が、UIにそれぞれのメーカーらしさが出てきたことで注目を集めたが、富士通と三菱も今後は独自性を打ち出していくのだろうか。

 「今後は変わってくる可能性が高い。これまではSymbian OSの使い方を学んでいた時期。プラットフォームから上の段階では独自のやり方を試せるので、今後は使い勝手にも差が付いてくるはず」(同氏)

スペシャルモードで“和”なメニューを

 F902iにはスペシャルモードが搭載されている(11月17日の記事参照)。設定方法は取扱説明書のほか、メーカーサイトの「@Fケータイ応援団」でも紹介されている。今回のキーワードは「和」、ということで、和風のアイコンや毛筆で書かれたような電池残量表示が用意されている。

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